いよいよ今週より、大河ドラマSP『坂の上の雲』放送開始。

というわけで、検索されやすいキャスト情報をお届けいたします。

秋山真之本木雅弘
秋山好古…阿部 寛
正岡子規香川照之

□正岡 律…菅野美穂
□秋山久敬…伊東四朗
□秋山 貞…竹下景子
□正岡八重…原田美枝子
□秋山(佐久間)多美…松 たか子
□佐久間家女中・よし…佐々木すみ江
夏目漱石小澤征悦
□陸 羯南…佐野史郎

東郷平八郎…渡 哲也
山本権兵衛石坂浩二
□八代六郎…片岡鶴太郎
広瀬武夫藤本隆宏

児玉源太郎高橋英樹
乃木希典…柄本 明
□伊地知幸介…村田雄浩
□大山 巌…米倉斉加年
□川上操六…國村 隼
□長岡外史…的場浩司
井口省吾…堤 大二郎
□藤井茂太…宮内敦士

伊藤博文…加藤 剛
高橋是清西田敏行
山県有朋…江守 徹
小村寿太郎竹中直人
陸奥宗光大杉漣

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◇◇2009年◇◇
第1部全5回放送
・総合テレビ
毎週(日)午後8時00分〜9時30分
・デジタル衛星ハイビジョン
毎週(日)午後5時30分〜7時00分
・衛星第2
毎週(日)午後10時00分〜11時30分

各回放送予定
[第1回] 11月29日(日)
[第2回] 12月6日(日)
[第3回] 12月13日(日)
[第4回] 12月20日(日)
[第5回] 12月27日(日)

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いやー、楽しみですなぁ。うんうん。

11・18シュートボクシング「武志道其の伍」後楽園大会観戦記。

pon-taro2009-11-20

2009年のシュートボクシング「武志道-BUSHIDO-」シリーズも、いよいよ最終戦。この日のメインをつとめるのは、SBファンが待望してきた若き新エース候補の梅野だ。
1年間を締めくくる最終後楽園ホール興行のメインに抜擢された怪物・梅野は、シーザー会長とSBファンの期待に応えることができるのか?!

なお、試合結果と画像については、例によってスポナビさんから無断うにゃうにゃ。いつもありがとうございます(卑)。

オープニングファイト1
スターティングクラスルール
2分3R(延長1R)

○ 川地 正倫(シーザー力道場)
延長R判定2−1(10-9、9-10、10-9)
● 坂本 優起(シーザージム

オープニングファイト2
スターティングクラスルール
2分3R(延長1R)

○ 杉山 健作(シーザー力道場)
3R判定2−0(30-29、30-29、29-29)
● 松花 征也 (グラップリングシュートボクサーズ)

オープニングファイト3
スターティングクラスルール
2分3R(延長1R)

○ 菅原 悠次(シーザー力道場)
3R判定3−0(30-28、30-28、30-28)
● 西村 昌平 (立志会館)

前座ながら、熱戦の末の延長あり、シュートポイントあり、見応えのある試合が続いた。SBの若手は、みんながみんな、極端に前に出る試合をする。だから、オープニングファイトでも面白いんですよね。

第1試合
エキスパートクラス特別ルール
3分3R(無制限延長)

○ 高嶋 龍弘(シーザー力道場)
3R判定3−0(30-29、30-29、30-29)
● 元 貴(立志会館)

SBによくある、「二人ともよく前に出てるんだけど、差っちゅう差がつかない」って感じの試合。
しかし3Rに入ってさすがに元のほうは疲れがでたか、3‐0と大差になってしまった。
でも、たぶん、ジャッジ全員が30‐29.5ってつけたかったんだろうなー。

第2試合
エキスパートクラス特別ルール
3分3R(無制限延長)

○ 伏見 和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級5位)
2R 2分37秒TKO
● 村田 大輔(ストライキングジムAres)

第二試合は、あっという間の流血TKO。3R+延長までたっぷり、という雰囲気だったんだが。
いかんなぁ、最近キック観てないから、カットを巡る攻防に不感症になってるよ。

第3試合
エキスパートクラス特別ルール
3分3R(無制限延長)

○ アレックス・ロバーツ(空柔拳会館/SB日本ヘビー級2位)
3R判定3−0(30-25、30-25、30-25)
● 岩下 雅大(龍生塾/SB日本ヘビー級4位)

ロバーツ、顔面に一発もらうと棒立ちになる姿も見せたが、1Rにバックドロップによる2P、2Rにスタンド肩固めによる1Pを獲得。さらに強烈な首相撲からの膝を間断なく繰り出し、終始圧倒的なペースで判定3‐0。
大怪獣ロバーツに対し、岩下もよく立ち向かっていったね。ヘビー級の醍醐味みたいな試合だったなー。

第4試合
レディースクラスルール
57キロ契約 2分3R(延長1R)

○ 高橋 藍(シーザージム
2R 2分51秒TKO
● HARUMI(BLUE DOG GYM)

第四試合から、3試合は女子。
…なのだが、ちょっと実力差がありすぎたな。高橋が、身長差(と若さ)を活かして、エゲツないヒザ蹴りを連発、TKOを奪った。

第5試合
レディースクラスルール
51キロ契約 2分3R(延長1R)

○ V一(MAX柔術アカデミー&ヨガスタジオ)
延長R判定3−0(10-9、10-9、10-9)
● 悦センチャイ(センチャイムエタイジム)

名前が難解な対決、V一(ヴィーはじめ)vs悦(えっちゃん)。Vが積極的に投げにいくが、意外に腰の強い悦。組み合いで決定的な差がつかないところに、Vの打撃がやや好印象だったか?本戦判定V1‐0悦から延長1‐0でV。

第6試合
レディースクラスルール
52キロ契約 2分3R(延長1R)

○ RENA(及川道場/Girls S−cup2009王者)
2R終了時TKO
● 藤野 恵実(和術慧舟會GODS)

さあ!僕のアイドルRENAちゃんの試合ですよ!RENAだけ見てればいいんだよ!ガッチャメラ、オラエー!


取り乱してませんよ?


いかにもコワモテなスタイルとビジュアル(と、ついでに経歴も)を持ち、ボクシング経験があるという藤野は、女子離れしたパンチで攻める。ハンドスピードと手数は、本来は総合の選手だとは信じられないくらいだ。対するRENAは、その藤野の打撃をかいくぐりつつやはりパンチで応戦していく。
初回が終了し場内は終盤の激戦への期待感に満ちていたが、2R開始早々、RENAのパンチが顔面にヒットすると、藤野が鼻から大量出血。2R終了後のインターバルにはドクターが青コーナーに駆けつけ、長いチェック…の結果、「鼻骨骨折により続行不可能」とのことでTKO!
RENAもすごいが、鼻折られてなおパフォーマンスが低下しない藤野の特攻精神もお見事だった。
リベンジマッチがあったら、ぜひ観たい試合ですよ。


にしても、RENAちゃんは本当にかわいいなぁ。某氏は「女子の選手にあんな若い子はいないからな」と失礼なことを言っていたが(笑)、それだけじゃないでしょー。大げさなことを言えば、生身の人間とは思えないような天真爛漫さがあるように感じたのだ。
ジョシカクはもちろん、女子プロレスでも、あんな底意のない笑顔は見たことがない。「中西百重に近いけど、でも『壮絶さ』を感じない点が違う」と主張したら、高倉仮面師に「脇澤美穂がいたじゃん」と言われ、そのときはああなるほど、と思ったけど、脇澤にも豊田との絡みでものすごい生々しさを見せた部分もあったしなぁ、と、後で思い出した。
ああ、渡辺久恵だ!そうだ。彼女みたいなスター性を感じたんですよ。しかも、久恵以上の「伸びしろ」もありそうで、単純に格闘選手としても期待大、です。はい。

休憩・シーザータイム

例によってSB興行の実質メイン。
んが…せっかくの今年のテーマだった対修斗路線についても、いつになく弱気な総括だったシーザー会長…。
会長に元気がないと、シュートボクシングは面白くないですよ。元気を出してください!
今日の後楽園、緒形も宍戸も出ないのに、満員じゃないですか!

第7試合
エキスパートクラス特別ルール
60キロ契約 3分3R(無制限延長R)

● 石川 剛司(シーザージム
3R判定0−2(30-30、29-30、28-30)
○ パジョンスック・ポー.プラムック(タイ/ルンピニースタジアム認定バンタム級3位)

試合前の煽り映像で、自身の反則ファイト(とられないけど)について
「ダーティーで来るならこっちもダーティーテクニックを出しますよ」
と。「俺をキレさせた相手が悪い」ってこと?ていうかそもそも、崩れた相手を蹴り上げたり、後ろから延髄にヒジを叩き込むなんて行為を「テクニック」などと称する感性が、そもそも問題なんだってば。
まるで「石川が反則をしたらそれはパジョンスックのせいですよ」と言わんばかりの映像は、ただ不快だったな。


試合のほうは、ラウンドが進むにつれてパジョンスックのパフォーマンスがみるみる上昇していく、という対ムエタイによくある内容。
しかし、本戦判定2‐0に場内には不満の声も。確かに30‐28はちょっと厳しいかな、とも思うが、むしろ三者30‐29で判定3‐0が妥当なとこでしょ。
それ以前に、延長やってこれ以上に差がはっきりする前に止めてもらって、ラッキーだったんじゃないかね?ま、「ダーティーテクニック」より先に、磨かなきゃならないテクニックは色々あるんじゃないの。


パジョンスックは、普通にいい選手でした。強敵を相手にしても、たぶんこのスタイルのまま勝てちゃうんだろうなぁ。それこそ、石川直生やW山本とかとの試合が観てみたい!

第8試合
エキスパートクラス特別ルール
70キロ契約 3分3R(無制限延長R)

○ 金井 健治(ライトニングジム)
延長R判定3−0(10-9、10-9、10-9)
● 堤 大輔(チームドラゴン/J−NETWORKウェルター級1位/全日本キックボクシング連盟ウェルター級2位)

観てない間にチャンピオンになって、観てない間に陥落してしまった金井選手。試合前映像を見る限り、梅野戦はすごい内容だったみたいだ…が。と、そんな金井の復帰戦。
SBを定期観戦してて、金井を応援しないファンはモグリだ。


ところが、相手の堤、これが巧い!鮮やかなフットワークからのジャブで、金井はあっという間に出足を止められてしまう。インローとミドルで何とか食い下がる金井だが、やっとの思いでパンチの距離に入っても、そこからの攻め手がどうしても出てこない。
が、3R後半から、金井はボディストレートとアッパーに活路を見出す。かわす堤、追う金井。そしてついに延長R、上下の撃ち分けで下がった堤のガードの隙をついて、値千金の右フック!
SB随一の苦労人が、粘りに粘ってギリギリの勝利をもぎ取った試合だった。

第9試合
エキスパートクラス特別ルール
70キロ契約 3分5R(無制限延長R)

○ 梅野 孝明(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者)
3R 2分44秒KO
● チョークディ・ポー.プラムック(タイ/元ルンピニー・ウェルター級王者)

SBのエースとは何か?それは、勝つ者のことである。
どんな強敵だろうと、たとえ連戦だろうと、メインのリングに上がったら、勝ってファンに応える。それが、SBのエースであるための、たったひとつのシンプルな義務だ。
宍戸は、そして緒形は、気の遠くなるほどのあいだ、その義務を果たし続けてきた。
SBのエースというのは、勝ってみんなを幸せにする。それが、唯一にして絶対の資格なのだ。
今、SBは新たなエースを迎えようとしている。ファンが待って、待って、待ち望んだ、若き新エース。それが、梅野孝明だ。
元ヘビー級(85kg以下)という恵まれた身体能力と、誇張なしに一撃必倒の破壊力を持つ右ストレートで、この一年で瞬く間にこの地位まで昇りつめた男。
みんな、この梅野をエースとして期待している。これから、26歳の俊英には、その資質を問われ続ける過酷な道が待っている。
「SBの新エース」の門出の一戦。運命の戦いが始まる。


だが、1R序盤、梅野はさっそくチョークディのハイキックでバランスを崩したところにパンチを当てられてスリップ。これがダウンと判断されてしまう。
…が、そのビハインドをどう捉えているのか、梅野は、少なくとも表面上は泰然自若として揺るがない。
100戦以上のキャリアを誇るチョークディは、不気味な梅野のプレッシャーを下がりながらいなしていく。ロープやコーナーを背にはするが、すかさずジャブを突いて脱出。絶妙なヒザ蹴りを出すと、さすがの梅野も顔色が変わった。
そして、運命の第3ラウンド。ついに大砲が火を噴いた!ガードの上からにも関わらず、大きなダメージを負うチョークディ。必死で頭部をガードするが、梅野の剛腕が、ここを先途と降り注ぐ。チョークディはたまらずダウン!
なんとか立ち上がるチョークディだが、ダメージは明白。そこへ梅野の、ガードなどお構いなしの連打を叩きつけられては万事休す。あまりにも劇的なメインは、新エースが豪快な逆転KO勝利だ!


…うーん、水を差すようだけど、これって「SBの勝利」でも「梅野の勝利」でもなく、「梅野のパンチ力の勝利」なんだよなぁ(苦笑)。
同行者に
「仮に負けてもKOだろうから、これから梅野の試合は盛り上がるだろうね」
なんて話をされたけど、
「いや、負けるとしたらパンチが当たらなかったから、だから、どんな負けでもあり得るんですよ。それが怖い…」
と応じてしまいました。うん、それに尽きる。


だが!
しかし!
この一戦で、ついに梅野はエースの座についたと断言していいだろう。こうなったらこっちも腹をくくって、梅野の右拳に夢を託さなきゃな。
頼むぞ、梅野。そして、今日はありがとう!

11・16DDT“God Bless DDT 2009”新宿FACE大会、雑感。

興行は面白かったですよ!
主に若手選手のがんばりが、試合のみならず興行全体のドライブ感に直結してたし、11・29後楽園の“DDT SPECIAL”に向けて、各ブランド代表がそれぞれに持ち味と存在感を発揮してたしね。


正直、飯伏vs伊橋がいちばんのお目当てで、あとはトーゴーvsポイズンが気になるかな…というのが、事前の期待度でした。
ところがところが。いやいやまあ。
第ニ試合の安部と高尾、第六試合の石川、鳥羽さん、メインの石井。みんな素晴らしかった!


取ってつけたような絶賛っぷりに見えるかもしれないけど、そうじゃない。むしろ、そう感じられてしまうくらい、この数ヶ月でDDTという団体は根本的な転換期を迎えてるんじゃないだろうか?
もしそうだとしたら、そのきっかけは、おそらくあのヤングドラマ杯なんだと思う。


今までのDDTと何が違っているかといえば、2つの楽しみ方が増えたということだ。
1つには、伸び盛りの若手による直線的で健全な「青春物語」としての要素。
もう1つは、それにより、特に前半戦にも興行全体の高揚感を直接刺激するラインナップが組まれるようになったこと。

これまでのDDTに最も欠けていたもの、それはもしかして、「素直さ」ではなかっただろうか(苦笑)。
正確には、「素直さをそのまま素直さとして提供する『勇気』」…かな。逆に言えば、DDTはそういう「飾り気のなさ」を徹底的に排除することで、ここまでのコアなマニア人気を獲得してきたのではないだろうか、という気がする。


ううん、違ってたらごめんなさい。何しろそんな昔から観てきたわけでもないから。
でも、そこまで外れてはいないとも思うんだよね。逆説的だが、この「素直さ排除」の流れがあったからこそ、あのマッスルという興行が生まれてきたんじゃないだろうか。マッスルというシリーズものは、突き詰めていくと(あるいはいかなくても)「プロレスラーになりたい汁レスラーたちの永遠のスラップスティック・コメディ」という軸があるのは明白なはずだ。
そう考えると、この仮定は、個別具体で差異はあっても、トータルではそこそこいいところを突いてるんじゃないか…と思ってしまったりする。


現に、「飯伏LOVEキャラ」だった安部、「改名キャラ」だった石井の、今のスタンスはどうだろう?ついこの間まで、新人は新人なりに「いかにもDDT」的なポジションを割り当てられていた。飯伏だってカンペなしではしゃべれなかったり、高梨やマイケルは言うに及ばず、柿本は出生ネタ、諸橋にも異常な兄弟愛…つまり、かつてはそうした「いかにもDDT」なキャラ付けをされることが、いわばイニシエーションとして存在していた、と、考えたくなる気持ちも、わかっていただけないだろうか。


それが、だ。
今や、安部以下の若手たちは、そのままストレートに

「立派な一人前のレスラーになりたい!」

という健全な意欲だけを武器に、ある程度戦えている。これって、実はすごいことなんじゃない?


そして、その結果、DDTの前座試合には今までにない「縦軸の統一感」が生まれている、ように感じる。
これまでのDDTの前座といえば、毎回の興行で少しずつ(そして時おり飛躍的に)展開するそれぞれのサイドストーリーが平行に存在し、一試合ごとのオムニバス形式とも言うべき興行デザインだった。
が、少なくとも今回のFACE大会“God Bless DDT 2009”は、それだけではなかった。第二、第三、そしてメインの第七と各試合にラインナップされた若手選手たちが、割り当てられたシチュエーションの中で、ただまっすぐひたすらにプロレスに取り組む姿勢を見せることで、興行全体にひとつの流れを生み出していた。メイン終了後に発生した「イシイ」コールは、そのグルーヴが頂点に達したことの証左だったのでは…?
そしてこの現象は、「横軸」による構成が基本だったDDTという興行に、「縦軸」という新しい座標が誕生(あるいは明確化)したという「事件」だったのだと思えてならない。


だけれども、だ。
それを手放しに喜べるのか、それでいいのか、というと、ちょっと違う気がするのも事実だ。

突然話は変わるが、2006年に、筒井康隆のSF作品が2作続けてアニメ映画として制作された。『時をかける少女』と『パプリカ』だ。
ちゃんとした根拠があるわけではないのだが、世間的には『時かけ』のほうが受けていた印象がある。「真琴は俺の嫁」とさえ言われていた記憶があるが(笑)、『パプリカ』については、そこまでハマったという声を聞いた覚えはなかったりする。


『パプリカ』の人気がどうというよりは、『時かけ』がなぜそんなに受けたのか、ということは、以前考えたことがあって、その結論は
「狂気や媚びのない、ストレートなヒロイン像が逆に新鮮だったからだ」
である(笑)。ハルヒだの、らき☆すただの、ひぐらしだの、という時代に、スキもキライもはっきりしない男友達との草野球をしている時間がなんとなく好き、という、「消費者に好かれるため」の操作を受けていないキャラクターの「素朴さ」「素直さ」が、意外にも「普通萌え」ともいうべきニーズを発掘したからだ、と。

↑こういうことを書くといわゆるアニヲタからフルボッコにされかねないからこのへんにしよう(苦笑)。


何が言いたいかというと、自分は『時かけ』より『パプリカ』のほうが圧倒的に好きなのだ。なぜなら、『パプリカ』のほうが、映像、音楽、ストーリーなどすべてにおいて、より「わかりやすく面白い」からだ。そのわかりやすさたるや、端的に言って『パプリカ』は「観るドラッグ」ですらあると思えるほど。
あ、余談ですが、まだ『パプリカ』観てない人がいたら、ぜひお勧めしますよ。うちのブログを読んでる少数の方、「DDT 観戦記」「神実況 ロフトプラスワン」「ゲデバニシビリ おっぱい」「力士のちんこ画像」などエキセントリックな検索ワードでご来訪くださるやや多数の方であれば、きっと楽しめることを請け合います。


閑話休題
で、ここから無理やり話を関連づけていく。


“God Bless DDT 2009”にひそむ正統派のビルドゥングス・ロマンに手もなく感動した自分が、一方ではやはり過剰なまでのエンターテイメントこそを好むという事実。
ここに、いわゆる「両輪」の存在を感じるのだ。長々と書いてきて単純な話だが、要するに「今までみたいなバカ騒ぎも好きなんですよ、大好きっ」ということ。


陳腐な着地点でこっ恥ずかしいんだけど、ただ、観戦記本文で指摘したような違和感は残念ながら厳然としてあって、それでもなおかつ「今日は来てよかった!」という満足感のほうが自分の中では強かった。
それは何故だ?というのがどうしても気になって、いろいろ考えていたらこうなった次第です。
あるいはその「違和感」の部分を拡大して弾劾するような文章を書くほうが、このブログ時代の雰囲気には合っているのかもしれないが(苦笑)、そんなものは何も生まないというのがそろそろわかってきたような気もしますのでね。


高倉仮面師id:Mask_Takakuraの言葉を借りると、

「人は文句を言うために試合を見ているのではない。幸せな時間を過ごすために見ているのだ」

ということです。


観戦記本文では語りきれなかった思いを述べていったら、こんな長文になってしまいました。結論は、

「俺はDDTが大好きだ!」

ということです。つまりはそういうことなんです。
最近急に寒くなってきたけど、これが暖かくなってまた暑い季節になったら、その時は両国国技館大会です。
ボヤボヤしてたら置いていかれてしまう!
食らいついていくぞー!


おわり
おわり

11・16DDT“God Bless DDT 2009”新宿FACE大会、観戦記。

さあ、いよいよ興行です。これからが本文です。
思うところあって、サクサク書きます。しつこく書くところはネガティブな私見になる予感。

1:
アントーニオ本多&ササキ・アンド・ガッバーナ
(9分23秒‐片エビ固め)
マサ高梨●&佐藤光留

UWA世界6人タッグ選手権を控え、イタリアン・フォー・ホースメン(以下I4H)とベルトハンター×ハンター(以下BHH)が前哨戦。さらに、ササガバはヤングドラマ杯決勝での壮絶な大流血からの復帰戦でもある。
試合内容はパーフェクト!とまではいかなかったものの、ササガバの美技・イタリア式DDTがズバリと決まってI4Hの勝利。

そしてこの試合結果は、後ほど再び話題に…。

2:
HARASHIMA大鷲透&○安部行洋
(10分59秒‐エビ固め)
松永智充&谷口智一&高尾蒼馬

透ちゃんは尿管結石からの復帰戦。病気が何であれ、早期に復帰できたことは単純に喜ばしい。そういや、最近は欠場が多いね…KENTAとか、土井とか。んで、サイバー・コングは突然引退だって?

それはともかく、試合は果てしなく高尾が捕まる展開に。ディザスターボックス(以下D‐BOX)が巧いというのもあるが、声ばっかり出してとにかく逃げ回る青コーナーチームリーダー・松永の指令っぷりにも原因があるだろ(苦笑)。
孤立無援の高尾、デビュー間もないのに場内の黄色い声援を一身に集めつつ、新人離れした意地を見せてなんと大鷲とのブレーンバスター合戦を制する!これはびっくりした!
が、こうなると面白くないのは安部。スリングブレイドからの首固めが返されると、すぐさまコーナーに駆け登ってエグい当たりのミサイルキック!これにはたまらず高尾が沈むことになった。

うん、ヤングドラマ杯はちゃんと「始まりの終わり」になっているみたいね。特に、この試合の安部、高尾、さらに今日は初メインを務める石井らにとっては、勝者は勝者なりの、敗者にも敗者なりのモチベーションに直結しているのがよくわかる。
個人的にイチオシで応援している伊橋については次の試合で語るとして、厳しくなっているのは谷口か…。せっかく若手組どころかDDT内でも屈指の肉体を持っているので、もっと遠慮なく暴れ回ってほしいなぁ。
とにかく、この試合は、高尾の根性と安部の執念のおかげで名勝負になりました。熱戦をありがとう!

3:
飯伏幸太
(9分30秒‐24歳→体固め)
伊橋剛太●

さあ、俺メインだ。がんばれ伊橋!

OPG(俺たちプロレス軍団)の揃いのTシャツで入場の両者。うん、実績を見れば飯伏と伊橋とには大きな隔たりがあるけど、素材・生身だけで言ったら、自分にはほぼ同格に見えるんだよなぁ。少なくとも、飯伏の中には、伊橋にしか入れられないスイッチがあるはずだ。
が、いきなりトップギアのエルボー合戦から始まった試合は、あっという間に飯伏ペースに。このへんは、やはり経験の差なのか…開幕から120%の飯伏に対し、伊橋は90%くらいで暖気運転からかかっていったような印象。意地の張り合いが張り手合戦に移行すると、伊橋の劣勢はさらに顕著になり、ハイキックでダウンを喫してしまう。
なんとか立ち上がった伊橋だが飯伏は執拗なスリーパー。そうだよ。飯伏をここまでムキにさせるものが、やっぱり伊橋にはあるんだよ。
絞め地獄から辛くも脱出した伊橋が掌底連打〜ソバットからのその場飛びムーンサルトも飯伏はこれを回避、さらには全く同じムーブできっちりムーンサルトも当てていく。飯伏には似合わないが、「大人気ない」としか言いようのない攻めだ。
しかし伊橋もやられてばかりではない。飯伏のオーバーヘッドキックを受け止めてパワーボム!そうだ、その理不尽さだ!さらに、その柔らかな巨体がどうやったらそこまで曲がるのか、ぶっこ抜きの完璧なジャーマンスープレックスホールド!
だが、今日の飯伏は徹底的に大人気ない。そのジャーマンをクリアすると、またしてもお返し、同じくジャーマンでホールドしてみせる。これは返した伊橋だが、飯伏の渾身のショートレンジ・ラリアートからの24歳(垂直落下式ブレーンバスター型フェイスバスター)!!
とんでもない角度でマットに突き刺さった伊橋が、肩を上げられるはずもなかった。
試合後は、やりきった者同士による濃密な空気が流れる(画像)。飯伏と伊橋、プロのリングでプロレスルールでの星取りは、まずは1‐0となった。

期待していた通り、この二人でしか見られない試合が見られた。それはいい。
でもさ…伊橋、負けちゃったよ。と言うより、ビアガーデンでのボクシングマッチのときのような、対等に遮二無二つっかかっていく、あの気合いが今日は薄かったんじゃないか?とんでもない試合だったけど、伊橋はまだまだこんなものじゃないはずだ!
飯伏にも勝るとも劣らない怪物性は、中盤のジャーマンからも見てとれた。だけど、そこじゃないよね。伊橋の真の狂気の片鱗は、あの24歳をまともに食らってなお、誰の助けも借りずに立って歩いて退場していった、あの後ろ姿にこそあるんじゃないか。
次は、いつかは、その真価を、リングから降りるためじゃなくて、リング上で勝利のために発揮するところを見せてください。
僕は、そんな試合が見られるのを、心の底から楽しみにしています!

4:
矢郷良明&中澤マイケル
(9分57秒‐殺人グラウンドコブラ
高木三四ロビンセブン●&長井満也ゾフィー兄さん

矢郷第三帝国の逆襲、迎え撃つはウルトラ義兄弟タッグ…のはずが、ゾフィー兄さんは姿を見せず。まさかの事態に、三四ロビンセブンは「各方面からストップがかかったんじゃないか」と、一人で戦うことを決意する。
口から謎の糸を吐きながら襲いかかる矢郷マミー(?)。

「俺は、ストーンコールドの映画の宣伝部長になったのに、なんでこんなことしてるんだ!」
「それを言うなら、俺だって今日は地元で選挙があるんだよ!」

大人気ない。いや、ここまでくるともはや「見苦しい」(笑)。
そうこうするうち、矢郷マミー(?)が更に口から糸。これに目をつけたマイケルが、糸スリーパーなど糸を使った攻撃に。松井レフェリー、一瞬判断に迷うが、「口から出たってことは体の一部だ」との結論に達してノーチェック。まあ、MIKAMIのラダーも「衣装の一部」だもんね。
糸による絞首刑でエプロンに吊される三四ロビンセブン、絶対絶命…そこに鳴り響くウルトラマンのテーマ!ゾフィー兄さんだ!
華麗なニールキックに、長井満也そっくりの陸牙を決めるゾフィー兄さん。だが、程なくしてカラータイマーが点滅を始めてしまう。

「ごめんよ、三ちゃん。俺、地球上では三分間しか戦えないんだよ」

かくしてあっさりゾフィー兄さんが地球を後にすると、残された三四ロビンセブンへ矢郷マミー(?)が必殺の殺人コブラを決めた。
この結果により、11・29後楽園で伝説のYAGOプロレスが再旗揚げすることに決定。提供試合は、衛星生中継による「RAW IS YAGO」矢郷良明vs高木三四郎に決定した。

えーと。
せっかく新作「大人気ない」Tシャツが完成したのに、休憩中、三四ロビンセブンのままで売店に立つのはいかがなものでしょうか。Tシャツよりその格好のほうがなんぼか大人気ないんだもの。

5:
○フランチェスコトーゴ
(13分5秒‐首固め)
ポイズン澤田JULIE●

降って湧いたようにラインナップされた、DDT屈指の試合巧者によるシングルマッチ。会場の期待感もかなりのものだったが、現在孤軍の蛇界転生に対し、I4Hのチーム体制は盤石。イタリアン・インパクトこそかわされたものの、ササガバのイタリアンパウダーが直撃したところをトーゴーが一瞬で丸めこんでしまった。

うーん、もったいない。もっとちゃんと機運が高まった状態で見たかったなぁ。蛇界、ワンスアゲインの復活はないのでしょうか?

6:次期KO-D無差別級王座挑戦者決定ブランド対抗ロイヤルランブル〜完全決着ルール
石川修司
(13分33秒‐エビ固め)
タノムサク鳥羽●

入場順=
KYOHEI<CRUISER'S GAME>
石川修司<ユニオン>
趙雲子龍<新北京>
星誕期<DDT>
ペドロ高石<マッスル>
タノムサク鳥羽<ハードヒット>
円華<BOYZ>

11・29後楽園が全ブランド参加の“DDT SPECIAL”ということで、全ブランドから代表者が参加するKO-D無差別級次期挑戦者決定マッチ。
白熱する攻防戦、場内の声援は特に趙雲、円華、鳥羽らに集まったが、ユニオンの大黒柱・石川修司が圧巻のパワー殺法でロイヤルランブルを制した。

石川選手が挑戦者に決定したことは全く異存なし。あの強烈なパワーに飯伏がどう立ち向かうか、今から楽しみです。

ただし、1点。
たまたまなんだけど、客席付近で観戦していた某ブランド関係者の態度。せっかく各代表が熱戦を繰り広げているのに、終始ヘラヘラニヤニヤしてる感じだったのは、あれは何なの?
あえて皮肉を言わせてもらうと、こうやって各ブランドの選手がDDT本体で活躍してくれて嬉しいですよ。あんな態度を見せられたら、そのブランドの興行は見に行く気になれないもんね。
申し訳ないけど、そういう空気は身内の中だけで出してください。お願いします。

改めて、優勝した石川選手、おめでとう!会場にいた誰もが、次期挑戦者にもっとも相応しい選手だと、むしろ推薦したくなる試合だったと思います。タイトルマッチ、期待してます!

7:CMLL認定KO−Dタッグ選手権試合<王者組>○KUDO&ヤス・ウラノ
(20分33秒‐片エビ固め)
男色ディーノ石井慧介●<挑戦者組>

高木三四郎の連れてくる大人気ない挑戦者たちに全くいいところを見せられずにいた王者組。やっとまともな挑戦者を迎えて、3度目の防衛戦。
挑戦者組はやはり若手の石井がウィークポイントとして狙われ、徹底した左脚攻めにあってしまう。ディーノやセコンドの高梨、光留が必死に青コーナーから檄を飛ばすが、王者組は一点集中をさせたら天下一品だ。
しかし、ヤングドラマ杯優勝者として、今の石井には譲れない意地がある。ヤスに挑まれた張り手〜エルボーのラリーで奇跡の逆転を見せると、代わったディーノが男色殺法で獅子奮迅の活躍を見せる。
KUDOに的を絞ってディーノのファイト一発!から石井がニールキックを炸裂させるが、これはヤスがぎりぎりでカット。
驚異の粘りを見せた石井だったが、ヤスの雪崩式フランケンシュタイナーからKUDOのダイビング・ダブルニーアタックをまともに浴びて万事休す。あえなく3カウントを聞かされた。

試合後、石井の健闘を称える場内。その無念を晴らすべく、高梨が光留とのタッグでBHHとしてリベンジを申し入れるが、そこにI4Hのアントンとササガバも現れてやはり挑戦を表明。
これに対し、王者組のヤスは「どっちでもいい、次の後楽園でもいい」と返答…いやいや、この二組、今日の第一試合で直接対決してるし、後楽園はUWA王座戦があるんだよ?
場内が困惑する中、「後楽園が無理なら地方でやる」と宣言して王者組は退場。おいおい…。

丸投げされた2チームに、場内から「3WAYは?」と提案が。それだ!
というわけで、博多あたりでの3WAYタイトル戦が濃厚となった。

あー、やっぱり、このくだりは微妙だよ。
自分たちの防衛戦、その程度の興味しかないの?
この王者組にいまいち乗れないのは、結局のところベルトを防衛したその先にはっきりした未来像が見えないからなのかなぁ。
キツいことを言うと、防衛することそのものが目的に見えてしまう、というか。自分たちにとって気持ちのいい防衛戦ができたらそれでいい、んですか?
それじゃダメとも言い切れないけど、自分たちが「DDTの未来を作る」って発言するなら、やっぱそのビジョンを示してほしい…正直、今、それは見えないです。

あと、心なしかディーノがものすごい悩んでいるように見えたのは気のせい?
試合後なかなか去ろうとしない男色先生にはハラハラしちゃったよ。


というわけで、書いてる本人も意外な「感想編」に続く。

11・16DDT“God Bless DDT 2009”新宿FACE大会、開始前。

pon-taro2009-11-16

まずは昼食、今回は中野のフレンチカレー・ミツボシへ。言わずと知れた、DDT直営のカレー店ですね。
カウンター8〜10席、2人がけテーブルが3席という、小さな店舗。フライヤーが別にあるとはいえコンロが二口なのにちょっとびっくりしたけど、見たところ調理は天才シェフ・猪熊料理長が一人でやってるみたいだから、あれ以上あっても仕方ないのかな?
僕は初挑戦だったので、名物ハンバーグカレーと並ぶ人気メニューだというメンチカツカレーをチョイス。…ハンバーグよりメンチのほうが好きなんですよ。で、お味はというと。

うまーいっ!

メンチの旨さがハンパじゃないです。そのまま食うと思わずむせそうになるくらい肉の旨味が強くて、カレーをかけてみると全く違った料理に変貌しやがります。なんだこのメンチカツカレー。すげぇ!
カレーそのものは、いわゆる欧風カレー。果物やタマネギかな?の甘味の後に、結構ビリビリとするスパイスが効いてきます。「もうやん」のカレーに近いかな?カレーはあんまり詳しくないので、めったなことを書くとカレー番長・高倉仮面師に怒られてしまう(苦笑)が、たぶん仮面師も好きなタイプのカレーじゃないかなぁ。

ちなみに11月の月替わりメニューは「白子カレー」。他にもキノコのチーズフリットカレーや野菜カレー、チーズオムレツカレー、キーマカレーなど、全制覇したくなるメニューが並んでおりますよ。キノコフリットはすぐにでも食いたいなぁ…。

お店の場所は、中野駅北口からサンモールと平行に中野サンプラザの横を過ぎていくと、右手にドン・キホーテが見えてきます。その交差点の向かって左奥側の角、フレッシュネスバーガーの隣に、わかりやすいシックな看板が出ています。徒歩3分くらい?
カレーのみは\680、トッピングつきは\780〜\980。ハンバーグカレーが\1280…だったはず。プロレス屋のカレー店、という片手間感はまるでありません。単に旨いカレーを食わせる店。
唯一の難点は、提供にちょっと時間がかかるので、混雑時に行ってしまうと待ち時間が発生してしまうかもしれません。お気をつけを。


食後は、軽く中野ブロードウェイを歩いてから新宿のレトロゲーム専門店ミカドへ…し、閉まってる!
貼り紙など一切なくシャッターが下りているだけなので、どういう理由だったのかはわかりませんでしたが…
今調べたら、10月に閉店してたよorz
ああ、そういや、なんかそんな話を聞いたような気がしないでもない。高田馬場に完全移転、って感じなのかなー。やれやれ。

その後すっかりゲーセン難民と化し、エスパス、オスロ、カーニバル(パンダ小屋)、タイトー(東口)、スポランと歩き回りました。
いやー、ビデオゲームがないねぇ、どこも。特にシューティングは壊滅に近く、カーニバルにTATSUJIN、スポランにウルトラ警備隊とデススマイルズ2があったぐらいですよ。

南口タイトーは、今はどうなってるんだろ?西口もやっぱりほぼ全滅だったもんなぁ。格ゲーなら、東口はカーニバル、西口はクラブセガ(元西スポ)があるけどさぁ。
ビデオゲームで話題作が出ないのもしかたないですかね。もう、市場に筐体がないんだもの。
府中セガワールドアルカスさんは、その点わりと意地でビデオゲームを置いてくれているフシがあるので嬉しいです。音ゲーは不毛だけど、なぜか五鍵があるから何も文句はないし(笑)。


さてさて。
前置きが長くなりましたが、いよいよ興行です。God Bless DDT 2009。


などと言いつつ、まずは公開記者会見という名の告知タイムから。

・12月7日、第3の飲食店「エビスコ酒場」が歌舞伎町にオープン!

ビスコとは相撲用語で「大食い」とのこと。
コマ劇真ん前の一等地、後楽そばとロフトプラスワンの間のビルの地下一階で、炭火焼きメインの昭和レトロなお店になるそうな。
ついこないだ、大社長がブログで「居抜きの超優良物件があったので即決してきた」と言ってたので、居抜きってことは開店も早いかな?と思っていたら、まさかの年内始動。
席数は30程度ということで、もしかしたら恒例ブロガー会にも使えちゃったりするのかしら?料金設定や貸切プランの存在などは、まだ一切未知数ですが。

・12月19日公開の“ストーンコールド”スティーブ・オースチン主演の映画「監獄島」に、高木三四郎が特別宣伝部長として就任!(画像)

「日本でオースチンと絡んだ奴といえば、高木三四郎ってのがいたな」という繋がりだけで選出されたそうです(爆)。このままの勢いで、両国にストンコ来ちゃったりするんかなー?
映画じたいは、ストンコら10人の凶悪死刑囚が孤島に集められ、30時間のリミットで殺し合いをするというバイオレンスアクションとのこと。つまりは「そのスジの方々によるバトロワ」?うん、バトロワよりぜんぜん観たいぜ。
そして、これを記念して11月29日後楽園大会では、タイアップとして『監獄島プレゼンツ運営権が欲しければ、殺せ!バトル』の開催が決定。参加選手は大社長、ヤングドラマ石井、大家、マイケル、透ちゃん、チェリー、谷口、藤岡メガネ…そして、猪熊裕介!(どーん!)
さらに、新藤リングアナも選手として参戦!(どどーん!)
事前に何も聞いていなかったらしい新藤氏は「運営権なんかいらねぇよ!この会社はいっつも横暴だ!」と難色を示すも、すっかりストンコのパートナー気分の大社長によるストーンコールド・スタナーで制裁。
まあそれはともかく、この映画のプロモーションで業界筋にインパクトを与えられれば、DDTグループのもうひとつの柱である芸能部の活性化にも繋がるだろうね。
ちょうど週モバの大社長コラムで
「草間さんのプロレス経営塾で『団体経営には4本の柱が必要』ということを学んだ」
と書かれてたけど、興行、飲食、芸能…あと一本は何だろうね?もしかしてジム兼会場にも目星がついたのかな?


あああ、すっかり長くなっちゃった。
えい、試合についてはまるごと次の項だ!
つづきます。
つづく。

「神実況・ドラマティック・ドリーム・トークライブ」後半。

休憩明けにはスペシャルゲスト。
男色ディーノ選手、入場!(画像1)
「スリル」が流れると、村田氏が初体験(?)のリングアナ風におなじみのディーノ注意報を一節。絶叫でした。

なにやら事前には

「要は全裸になりたいのよ!」

「みんなで脱ぎましょうっていうイヴェントなのよ、これは。心のヌーディストパーティーになればいいじゃない。」

ロフトプラスワンは地下室なんだから、多少のことは大丈夫。そういう場所よ。ハプニングは起こるべくして起こしましょう。第2回が開けなくなるぐらいのハプニングをね。」

と、妙に鼻息の荒かった男色先生。普段は飲まないらしいビールもオーダーし、酔って暴れることにかけては人後に落ちない某大社長にあやかるべく「ファイヤー!」で乾杯!(画像2)

マッスルハウスで現住所を部屋番号まで明かされたにもかかわらず特に被害はなかった話、迷作STG「新人類」のモデルになった人をTVで目撃したのがきっかけだったというプロレスとの出会い話、一切カミングアウトしてないのに先輩から今の「男色ディーノ」というリングネームを付けられた話などを経て、「プロレスラーとライターを両立するということは?」というテーマが打ち出されたままに溶けていったり、虎龍鬼ネタをはさんだりしているうち、唐突に男色先生から
「村田さんはコッチの人間よ」
と衝撃発言!必死で否定するも「じゃあ7:3でバイ」という線で妥協した村田氏だったが、それはどっちが7でどっちが3だったのか。しかも、言われてみれば村田氏にはそっち側特有の「しな」があるようにも見える…が?

まあともかく、これは「神実況」イベントということで、「最近は実家からのプレッシャーがキツい」という男色先生をゲスト解説として、欧米直輸入の「ガチムチパンツレスリング」を生実況。
「プロレスで有効とされる技が必ずしも効くとは限らない」
「(男色クローすなわち股間鷲掴みを)これはゲイレスリングの基本ムーブ」
「いいスパンク(スパンキングのこと)入りましたね!」
ノリにノッてます。映像素材としても面白かったなぁ。こちらも、会場サービス抜きで素材に没入していただいたほうがもっと面白かったかも?


ここで、「今後実況してほしいネタ」話。
ウルトラマン」や「北斗の拳」などが挙げられる中、自分の「独身サラリーマンの帰宅」も紹介されました。
ここで、男色先生からの名言そのさん。

「元が面白いものに実況解説を乗せてもねぇ。内容が盛り上がってるときはこっち(実況解説)サイドは引くものなのよ」

ほほーぅ。これは含蓄ある話だ。思わず深くうなづく神実況ご両所が印象的だった一言でした。


そしてこの後は…男色先生による男色先生だからこそのスペシャルオークションタイムだったわけですが、これは、会場に行った者だけの共有の秘密としたいと思います(笑)。
まあ、たぶん他の方が紹介してると思いますので、知りたい方はネットの海を泳いでみてください。



というわけで、ロフトプラスワンのキャパぎりぎりの150人オーバー超満員となり、会場も終始沸きまくりという「神実況」のタグに恥じない「神イベント」でした。
とにかくはっきり言えることは、
「村田氏という人物の突飛さ」
ですね。いやもう、ひたすら強烈でした。
このイベント、鈴木氏がネタを振って村田氏が喋るというだけで成立してしまうんじゃないだろうか(笑)。
今回は(密かに元ネタにしていたという)DDTプロレスリングの「両国ピーターパン」並みにトークネタてんこ盛りだったので、次回以降はネタを絞ってもいいんじゃないですかね。たぶんこの二人のトークは「脱線」こそ面白いところだと思うので。
あと、文中にも書いたけど、生実況については、素材にのめり込むいつものスタイルも欲しかったというか、単純にもっとネタが多くてもよかったですね。4ネタとか5ネタとか。


そして、これまた「両国ピーターパン」よろしく、イベント終了と同時に次回開催決定の告知が!
第二回「神実況・ドラマティック・ドリーム・トークライブ」は、2010年2月25日(木)。
新宿ロフトプラスワンに、来なきゃ損するイベントがまたひとつ増えましたよ!

素晴らしいイベントでした。神実況最高!


おわり。
おわり。


「神実況・ドラマティック・ドリーム・トークライブ」前半。

pon-taro2009-11-13

行ってまいりました「神実況DDT」。主催は「神実況推進プロジェクト」略して「カミプロ」です(画像1)。チケットプレゼントいただいた週モバ様ありがとうございます。
ぶっちゃけ、ロフトプラスワンのイベントは、チケ代より飲み代がかかるんですけどね(苦笑)。金あるときに、派手に飲み食いしながら参加したいんだよなぁ。

さて。
ちゃんとしたレポはとても書けませんので、いくつかの写真と印象に残ったフレーズでコンパクトにお届けしたいと思います。


というわけで、そもそもこの「神実況」をひとつのジャンルにまで押し上げてくれたニコニコ動画ニコ厨たちに乾杯、でスタート。(画像2)
カメラ位置から気づいていただけるとありがたいんですが、座席位置はステージ脇の楽屋あるいは関係者用だと思ってたスペースでした。ある意味レアなボックスシート
ちなみにこれ、チケプレ当選者席というわけでもなく、ただ単にギチギチだっただけ、というのが真相です(笑)。

第一回ということで、村田氏と鈴木氏との出会いから。それは折原昌夫主催興行(メビウスではなく、それより前だそう)で、有象無象による変則タッグマッチが行われていたそうな。
で、その中に「怪獣ぎゃおっぴ」なる選手がおり、彼は怪獣だから四つん這いのまま戦っていたのだそうだ。
それまで慣れないゲスト解説を精一杯勤めていたプロデューサーの折原の心が一瞬でヘシ折れる中、村田氏は平然と実況し続けた、とのこと。
で、ここで名言そのいち。

「リングに上がっているのが四つ足の怪獣ならば、わたしはそれをそのまま実況するだけなんです!」

染みる!これですよ。何気に、この日いちばんの名言だったと思います。
リアルとファンタジーが交錯しがちなインディープロレスマットでは、しばしばファンタジーをファンタジーとして楽しみかつ語るのが作法のようにされてい(ると思い)ますが、実はそうではない、と。
村田実況の真髄は、「リアルだろうとファンタジーだろうと、リング上の事実がすなわち真実である」という認識にあるんですなぁ。
今思えば、僕はこの言葉を聞きに行ったんです。最高!


キャンプ場プロレスのバス実況などの映像が上映される中、現地ファンが撮影したという「飯伏のスイッチが入った瞬間の決定的映像」なるものが。
それは、山場のひとつである花火銃撃戦の中、後方にいたオメガの放った打ち上げ花火が飯伏の背中と尻へ続けざまに炸裂した瞬間を収めた映像だった。
ここで、名言そのに。

「これでスイッチ入ったのが(飯伏の)背中でわかったんですよね。飯伏の狂気は背中でわかるんです」

インディープロレス界の至宝・飯伏幸太の試合を誰より多く実況してきた村田氏だからこそ言える一言だったと思います。


続いて、明治大学講義プロレスの映像。これは、サムライTVで放送されたのは別バージョンとのことで、これに乗せてライブ神実況!(画像3)
多少は客前であることを意識しすぎたか、いつもとはちょっと違う雰囲気ではあったものの、この試みこそがこのイベントの真骨頂だと思います。
なんなら、次回以降は客を無視していつも通りの実況のつもりでやってほしいぐらいでしたねー。


そんなこんなで前半終了。
今回のために鈴木氏が用意したという特製マグカップ(\500)に長蛇の列ができていました。


(つづく)