PRIDE武士道-其の拾-雑感。

久しぶりに(本っ当に久しぶりに)総合の興行を通しで観戦。PPV会にお誘いいただいた龍頭氏にまずは感謝。

にしても何度も言うようだけどすげー久しぶりだなぁ。前回PPVなり会場なりで総合観たのいつだっけ?ってな感じですよ。
ま、地上波番組は見てたですけどね。だからこそ、「五味のライバルはどこにいる?」という煽りに「他局だろ」などとツッこんでしまうわけだ。笑

いやまぁ、武士道って興行が、テレビ的に「等身大のスーパースター・五味」をまず頂点としておいて、ウェルター級(というか五味以外)の頂点(に一番近い)の日本人選手として近藤を据えたいのはわかるんだけど、近藤が負けた瞬間の「おいおい、待てよ…」って、ほんのわずかキレ気味な(笑)某統括本部長のうめき声を拾っちゃったのはまずかったんではなかろうか。さて、地上波でどう処理されてるか確認するのが楽しみだ。笑

そうそう。PRIDEが放送形態として、PPV(完全生中継)と地上波放送(編集版)を持ってるのは、ちょいと卑怯な気もするが興行を運営するのには好都合…というか後付けってハメ手が使えるからね。この結果(二大巨頭の撃沈)を踏まえて、SRSあたりで「武士道戦線・群雄割拠」なんてな印象、機運を盛り上げていけばいいわけで。そういえば、近藤のPVでは、パンクラスファンを鼓舞し続けてきた来歴とかはほとんど触れられてないわけで、地上波視聴率の上昇を実質的に牽引するいわゆる一般層には、幻想崩壊という深刻なダメージを与えずに済ますことも十分に可能…というか、もうこうなったらそれしかないし、むしろそのほうがより「PRIDEファン」に対して効果的なのは間違いない。
………こんな当たり前のことを延々書かなきゃ収まらないのは、やっぱりボクと言えど近藤の惨敗というのは大きなショックだったんだなぁ、と自覚する次第。


さて、中継を観ながらの話。久しぶりに観る「総合」が、こんなにもスタンドの展開ばかりになっていたのにはかなりびっくり。こないだまで、総合の打撃って池本とかアライ、三崎くらいのレベルだったじゃん!と。
ここでいう「レベル」ってのは、単発かそうでないか、って視点がメインですね。池本のミドル、三崎のローなんかはだいぶ「武器」になってたけど、たとえばハンセンやパルヴァーのパンチの打ち方とか、最近ボクがそればっか観てる立ち技(キック)のそれと比べても遜色なく見える。単に「極め」に向けてのアドバンテージとしての打撃、という使われ方ではなく、あるいはそうだとしても、現在の「総合」での打撃のレベルは、かなり高いんだなぁ、と。
ただね。どれだけ打撃が進化してるとは言え、上述の「極め」に向けてのアドバンテージ、というのがあるのかどうか、打撃での膠着状態はあまりなく、それこそ池本・アライ・三崎の三者とも、明らかに打撃戦でペースを握られてるにも関わらず、観てて危なっかしいくらいにガンガン前に出ていたのがとても印象的。あれだけ互いに前に出ていく打撃戦が繰り返されれば、そりゃ会場も盛り上がるわな。
と、この「前に出る」ことを可能にした要因が、たぶん「総合」であるが故の後の展開の多様性にあるんでは、という気がしている。はっきりした根拠はまるでないんだけど、あまりにもキックではあり難い光景だったことは書いておきたい。完全に余談になるが、それだけキックでは「主導権争い」が重要だと思ってるから、明日(もう今日か)のK‐1MAXでのサワーvsアマラ戦が楽しみだったり怖かったり。アマラは主導権を確立するのが異常に上手く、サワーもまた相手のペースに乱されることが極端に少ない選手だから…ま、3Rヒジヒザなしで、両者の真の実力はまるで発揮されずに終わるだろうなと(笑)。もっとも、万が一にも噛み合ったら世紀の一戦になるかもしれないが。


やたら読みにくいわりには当たり前のことしか書いてないなぁ。やれやれ。
とにかく、びっくりしましたよ。派手だなぁ、武士道は。また会場行きたくなっちゃうよ。
ってあたりで、ひとまずおしまい。