K‐1MAXファイター各位。

小比類巻貴之選手へ。
あなたの「戦えることへの喜び」は、画面を通してビンビンと伝わってきました。
実戦を離れていたブランクはやはり見えましたが、リングへ帰ってきたあなたは、きっと本来の自分をその身に呼び戻せるはずです。

佐藤嘉洋選手へ。
あなたらしい試合でした。
のっぽのあなたが、磨いた技術で背の低いザンビディス選手を突き放し、追い回す。あなたらしい試合でした。
しかし…残念ながら、ここは今までのあなたが上がってきたリングではありません。
違う場所では、違うあなたを。違う、というより、より進化したあなたと、次のMAXのリングで会えると信じています。

ツグト・アマラ選手へ。
アマラ選手!おまえ、男だ!!(他局)
驚きました!ウェイトアップした身体、無謀とすら言えるほど前に出続けた、ボクの全く知らなかったあなた。さらにその「新しい自分」で、前年度王者サワー選手をあそこまで追いつめた、その仕上がり。
3Rを戦って、延長Rでスタミナを切れさせたそのペース配分まで含めて(笑)、あなたがK‐1のために積み重ねてきた「準備」への意識の高さがうかがえました。
しかし、あとわずか、キックボクサーとしての「本能」が、あなたを勝利からほんのわずか遠ざけてしまいました。
今一度。このK‐1のリングでは、「ヒジ」も「組んでからの投げ」も、「悪」であると。「忍」の一文字をあなたが名乗っていたあのリングではないのだと、これからこのリングで戦い続けるならば、あなたはあなた自身ともう一度戦い、あなた自身を打ち破らねばならないということでしょう。

アンディー・サワー選手へ。
キング・オブ・キングス…と呼べるのは、このトーナメントをあなたが制覇してから、ということになりそうです。
しかしそれでも、あなたは強い!
あなたは、ひょっとして驚いているのではないでしょうか。あなたが去年、そこに立った場所を目指して、新たに挑んできた選手たちの強さと、そしてそれを今の時点では凌いだあなた自身の強さとに。
去年のあなたが至高の座に相応しい選手であったことは、証明できました。
しかし、あなたは再び証明しなければなりません。去年と同じ、あの場所にたどり着くために。

ブアカーオ・ポー・プラムック選手へ。
あなたは美しい。
あなたはその美しさ故に、何にも媚びる必要はありません。必要がないのではなく、不可能でしょう。あなたの美しさには、「媚び」の余地などないのだから。
しかし残念ながら、このオークション会場では、あなたの「美」とはまた違う様式がもてはやされているようです。
あなたには是非、あなたの美を自分たちの価値に換えようとするオークショニアたちに見せつけてやってほしい。
あなたの、揺るぎない美しさを。

ドラゴ選手、オーレ・ローセン選手へ。
あなたたちへは、あなたたちの戦いを観ることができた喜びを伝えたい。
ありがとう。
あなたたちのファイトを、また観たい。何度でも。

魔裟斗選手へ。
あなたは今回、あなたを支持しない者たちへ、あなたがなぜ栄光とともにあるかを見せつけたと思います。
そして、次は、あなたはあなたを支持する者たちに、あなたがなぜ栄光とともにあるか、証明してほしい。
あなたを信じる者たちに、あなたを信じることを誇れるように。



こういう文体は、書いてて興奮してしまうのが難だ。UPするのが恥ずかしいけど、せっかく書いたからやっちまえ。
どうせそんなに読まれてないし_| ̄|〇

こんだけ選手ほめたから、文句も言うぞー。
さすがに、「抱えたら反則」はないんじゃないかー?そんなルールだったら、そもそもこういう選手を集めてほしくないし…例えばブアカーオ対カラコダなんか、ブアカーオの「抱え」を誘発しまくったカラコダには何らかのペナルティを与えるような、そういう「バランス」がなきゃいかんだろうと思うですよ。
選手が納得して上がってんなら仕方ないって、そういうのとは違うよなぁ。
ま、ゆーやとかTATSUJIにはいいルールかも知れんけどね…