伊藤崇文という生き方。

あと15分でデートの時間が来てしまい、この週末は久々に情痴に溺れる予定なので、こないだのパンクラスの話を今のうちに。


12月の昇侍戦は、伊藤さんにとって「終わりの始まり」だったんだなぁ。
40年近く生きてきたいい大人が、今までの自分がやってきた全てをかけて、なおかつその「全て」が彼の生きる「現在の現実」にまったく通用しない…そんな光景、見ようたってなかなか見られるものじゃない。
竹内出の試合が異常につまらないことをガマンするための言い訳に使われる「ガチ」という概念なんかより、よっぽど「ガチ」な世界が、今の伊藤選手のいるところなのだ。

振り返れば、2002年のことだ。あのDEEPは。あの前後、俺は伊藤選手が好きだった。
それからあっと言う間に時間は流れ、俺が再び伊藤選手の姿を見たのは、全日本キックのリングでだった。

だからどうした、というわけではなくて…
もし、俺を今の伊藤選手に会わせてくれたのが、2002年当時の気持ちの名残なのだとしたら、俺は俺の人生を少し許せるかもしれない。

なんつーか、そんな気がする。