チャンピオンカーニバル開幕!

2006年の全日本プロレスチャンピオン・カーニバルが後楽園にて開幕。今年は鈴木みのる吉江豊らの参戦や、VM入りして大暴れの諏訪魔が2年めにして抜擢、さらには健介ファミリーの中嶋くんが現役高校生(入学おめでとう)としての参加など、いつものCCに比べるとフレッシュというか新鮮というかゴニョゴニョゴニョ(何

☆Aブロック
武藤敬司
佐々木健介
吉江豊
諏訪魔
太陽ケア
ブキャナン

☆Bブロック
小島聡

中嶋勝彦
ディーロ・ブラウン
マット・モーガン
鈴木みのる


開幕前の話題としては、Bに対してAブロックのほうが激戦区だとか、その声に反発した小島が「だったら1リーグでやればいい」発言とか、鈴木みのるの傍若無人な振る舞いだとか、それにフッチーが怒ったりとか、VMは諏訪魔だけかとか、外人みんなRO&Dだなとか、荒谷が不甲斐なかったりとか、まぁ色々と。
ま、マット界全体に届くような話題としては、何と言っても鈴木みのるの参戦とその動向。やれ「カラーがない」だの「だから俺色に染めてやる」だの「三冠は骨董品だからいらない」だのと、まぁ初の本格参戦に向けて徹底的にアピール。ボクが個人的に期待していた吉江は、ゼロワンのお友達のほうが気になるのか、かなり控えめな開幕前でありました。
とまれ開幕第一回の試合結果など、例によって公式携帯サイトから。

Aブロック公式戦
吉江豊‐ブキャナン●
(12分10秒 ダイビング・ボディープレス)
縦に大きいブキャナンと横に大きい吉江。
タックル合戦や手四つの力比べから、ブキャナンが必殺アイアンクローからのバリエーションで攻めるも、アイアンボムさえも吉江に受けきられて万事休す。
セカンドロープに登った吉江を下からクローで捕獲するが、これを振り払った吉江はバックブローを叩き込み、トップロープから巨体を舞わせて「デカいガイジン」からピン。

Aブロック公式戦
諏訪魔太陽ケア
(10分15秒 ラストライド
先シリーズまでVMの執拗な勧誘に悩まされたケアだが、ディーロとのシングル戦を経て完全和解。「たったひとりの生え抜きレスラー」として、TAKAの右手を破壊して無期限の欠場に追い込んだVMへの逆襲を果たして、是非RO&DにCC優勝の栄冠をもたらしてほしいとボクなんかは期待してるんだが…
サンケアキック、雪崩式フランケンシュタイナーなど得意技で序盤から畳みかけたケアだが、TARUの介入や諏訪魔の投げ技に追い込まれる。
ハーフネルソン2連発(諏訪魔、少しは上手くなってるんだろうか…)、ジャーマンの猛攻を、大歓声を背に返しまくるケア、しかし最後は諏訪魔の新・必殺技、ラストライドの前に無念の敗退を喫してしまった...

Bブロック公式戦
鈴木みのる‐嵐●
(4分50秒 胴締めスリーパー)
戦前、嵐はノアでの秋山‐みのる戦での張り手合戦を引き合いに出し、「オレは張り手一発で決めてやる」と気合い十分のコメント。
立ち上がり、みのるが素早い動きからテイクダウン。グラウンドでもクルクルと動き回りマウントから逆に張り手をお見舞いすると、嵐が怒りの大反撃!みのるのお株を奪う関節技、チキンウイングアームロックも見せ、予告通り張り手一発!さらに嵐落とし、パワーボムと活躍すれば、場内は嵐にヤンヤの大喝采。たぶん、田上火山が噴火したときもこんな感じなんだろうなぁ。嵐さん、会場人気高いし。
しかし…勢いに乗る嵐が喉輪落としの体勢に入ると、みのるは待ってましたとこれを逆に腕十字に捉える逆襲。なんとか振りほどいた嵐、みのるのキック攻撃を浴びながらも渾身のぶちかましで反撃するが、スルスルと嵐のバックをとったみのるの胴締めスリーパーがガッチリと極まってしまった。

Bブロック公式戦
小島聡中嶋勝彦
(9分5秒 ショートレンジラリアット〜体固め)
(最近ずっとそんなんばっかだが)コジはふてくされ気味で機嫌が悪い。というのも、全日本プロレス勢が出演したドラマ「西遊記」に呼ばれなかったから…ではなく、ピンで出演している昼ドラで、初登場以来の出番がなかなかやってこないから…でもない。そっちはそっちでがんばれ、コジ。
『「性格の悪い男」というキャラを心の底から楽しむ男』みのるには「可もなく不可もなく」、「イくなら一人でイっちゃえっての」とこき下ろされ、フッチーには「(小島のいるBブロックに比べて)Aのほうがキツそうだな」とボヤかれ、それを聞いた諏訪魔には「本当のことなんだから気にするな。チャンピオンなんだからドンと構えてればいい」となんだか真上から見下ろされたあげく、「チャンピオンは弱い、とか飽きたけど。止めさして終わりにしてやるから決勝に上がってこい」などとナメきられている。

小島ーっ!もっと怒れ!!
ハゲ社長なんか、「オレが優勝したらCC封印すっか」なんてワケのわかんないこと言い出してるんだぞ!三冠王者のアンタが、このくすぶったチャンカーを盛り上げなきゃいかんだろうがっ!
9日後楽園、20日代々木第二、応援に行くからさ、イっちゃってくれっ!!

ってことで、小島の初戦は中嶋くん。キレのいいエルボー、キックにハーフハッチで攻め込むが、不機嫌な小島は場外パワーボムまで繰り出す容赦ないお返し。
いっちゃうぞエルボーをR‐15で止めてみせた中嶋くんだが、反撃はここまで。小島はカウンターのラリアットで中嶋くんを大の字にすると、引き起こしてショートレンジでのラリアットで完勝劇を仕上げた。


いや、書いてるうちに今回のCCがいまいちピリッとしないのが小島のせいになってしまいました。そうなんだよな。王者なんだから、何にも遠慮せずに、周りを食い尽くしちゃえばいいのだ。9日の後楽園で、小島はみのるとどう戦うか…目をさましてくれたら本気でおもしろいと思う。

なお、CC開幕前の一戦で、MAZADAがジュニア王者の近藤からタッグ戦とはいえ白星。しかし近藤は、「対戦前に手の内を見せてくれた」とあくまで不敵に構えている。近藤‐MAZADAの世界ジュニア戦は、CC決勝と同日の4・20、代々木第二体育館にて。