ざっくり後楽園。

pon-taro2006-04-11


ま、超満員だったです。公式では2000人満員、だったけど、後楽園でこれくらい入れば「超」付けてもいいのでは。

全試合前・RO&Dタイム
チャンカーに負傷欠場中(っていうかそもそもジュニア)のTAKAを除く全メンバーを送り込んでいるRO&D。久しぶりに聞いたRO&Dのテーマは、イントロの「R・O・D」の後に「ブィヤーッ!!」が付いてました。でも、ボイス全体が軽めになっててちょいと不満。
いやー、しかしモーガンはデカいね。やたら声かかってたけど、あのガタイは栄えるわー。プログラムにも「全日本にはデカいガイジンがよく似合う」って写真があったけど、やっぱデカい選手は観られるだけで嬉しい。モーガンはデブ型じゃなくて「素のまま大きい」タイプだし。
んで、声がかかると言えばディーロ。「ずいぶん人気だなぁ」と思ってたら、まぁ芸の細かいこと。自分の紹介前には四方を煽って盛り上げて。ジャマールの代わり、というより、ちゃんとディーロのポジションってのを確立しつつある感じ。TAKAがわざわざRODタイムってのをやる意味を、一番わかってるメンバーかもね。
んで、ケア優勝を求めてるのはボクだけではなかったようで。会場からも期待の声援がかかるし、TAKAも「日本人ばっかり優勝しててもよ、つまんねえよなぁ?」と、おなじみの抑揚で盛り上げる。

さて、例によってVMが乱入するんだけど…TARU近ブラに諏訪魔の4人だと、いまいちRO&Dとは画的に噛み合わない感じが。パルンボが離脱、スタンボリはどこで何をしてるやら。ま、ガイジン軍団と日系ヒール集団とで、色分けとしては完全に別系統になったのは確かなんだけど、せっかくだから諏訪魔にはもっとしゃべらせてもいいような気もする。近ブラがどうなるかわかんないんだしさ。
で、樽がひとわたり「今日の8人タッグで誰か流血させてやる」とか脅して、VMのおしゃべりマシーン、ブラザーにマイクを渡す。
「おいカスヤロー、お前ら全日なんかもう観にくんな。全日なんかより、『新宿カスヤロープロレス』観に来いや。その方がお前らご機嫌ちゃんやろ」とか「RO&Dも新しいTシャツ作ったらしいけど、ウチも作ったんや。こっちも頼むわ」と、CM二本立て。樽が苦笑しながら「そういうこっちゃ」で退散。うーん、やる側がマンネリ感を持て余してる感じだなー。


第一試合
渕正信土方隆司&○カズ・ハヤシ
平井伸和荒谷望誉&×菊タロー

おなじみの顔合わせ…だが、やっぱこういう中ではカズの華は一段別のレベルだな、と。でもまぁ、おなじみのメンバーによるおなじみの展開。
菊が股裂きをくらい、荒谷は串刺しに失敗し、フッチーはボディスラムで息切れし、エプロンの荒谷はロープに振られた菊と衝突して場外に落下。
土方、好きな選手なんだけど、フィギュアの村上選手で言う「表現力」がね。コントではそこそこ面白い若手芸人が、フリートークで大失敗するような、なんつーかそんな空回り。フィッシャーマンもカットされちゃってさぁ。土方のフィッシャーマン、好きなんだけどなぁ。
逆に、さすがにカズはよく合わせてきたな、と。アイルビーバック決めたときはびっくりしたよ。そういや、時々使ってるかも。
ていうか、意外性といえば、なんとなんと今日は菊タロー!ロープに吹っ飛ばされたら倒立して背中でリバウンドしてエルボー!ルチャムーブでも特にカズがよくやるやつじゃん!すげーぞ菊!!…だったんだが、調子に乗ってファイナルカットの体勢に入ったところをカズに丸め込まれてピン。それはやりすぎだったねww


第二試合・チャンピオンカーニバルBブロック公式戦
○嵐‐中嶋勝彦

えーとえーと、がんばったけど中嶋くん及ばず。嵐さんはCC初白星。これと言ったような試合ではなかったです…
中嶋くんは今、一番難しい時期なのかも。そろそろいいキャリアを積んできてるはずなんだけど、「高校入学」とか、味付けは常にフレッシュ風味で。
「フレッシュ」として見れば、巨漢の嵐に真っ向からぶつかる意気の良さとかで記事にはできるんだろうけど、本人的にもそれでいいの?なんて思ってしまいました。誰かいいパートナーいないかね?


第三試合
佐々木健介本間朋晃&ブルート一生
AKIRA&NOSAWA&MAZADA

ゴング直前、誰が先発するか話し合う愚連隊withAKIRA。ひとまずNOSAWAが出ることに決まって振り返ると、そこに健介仁王立ち。なんとなくアクションの大きな愚連隊に注目してて、振り返ったNOSAWAのリアクションでボクも健介に気づいてびっくり、と。楽しませてもらいましたw
当然NOSAWAでは歯が立たず、Tシャツを脱がされる。「やめてー!やめてー!」という悲鳴が大げさだなぁ、と思ってたら、裸の上半身に『ばっちーんっ!!』と健介の逆水平が。確かにこれは絶対イヤだwwしかも連発されて、NOSAWAの背中は真っ赤っか。
逆襲の愚連隊チームはブルートをつかまえて、テーピングした肩に集中攻撃…これがやたらと長かったうえにブルートの悲鳴が終始「おァッ!」「おァッ!」と単調だったのも気になって…観客席どんよりムード。
しかし、当然その後に健介登場で大爆発。毎度のことながらズルい展開だ。
愚連隊からつかまったのはMAZADA。おいおい、シリーズ最終戦は近藤の世界ジュニアに挑むのに…関係ない試合でこんなやられちゃこっちが心配になっちゃうよ。
乱戦の中、AKIRAがムササビプレスに逆さ押さえ込みで健介の足下をすくいにいくが、ラリアット炸裂で一回転。


第四試合
太陽ケアディーロ・ブラウンマット・モーガン&ブキャナン
TARU近藤修司&brother"YASSHI"&●諏訪魔

ガイジンチームと一緒に入場してきたTAKAが解説席に。我ながら細かいとこ観てるなぁ、と思っていると、樽が「おいTAKA、今日はそこでこいつらがやられるとこ見とけよ」と。お仕事ご苦労様です。
ブラザーつかまりーの、ケアが仕返しされーの、両軍入り乱れる中諏訪魔がケアをイス殴打→レフリー巻き添え→ゴング。
ボクの隣のお客さんも開始前に「この試合は楽しみだよ」と話し合っていたRO&D対VM全面対抗戦は、終わってみれば「15分もやってたの?」って感じのアッサリじたてで。場内ガッカリ感に満ち満ちる中、解説席から飛び出したTAKAが「ブーブーモーモーズよぉ、こんなんつまんねぇよ!もっと俺たちを楽しませてくれよ!」と。お仕事ご苦労様です。このマイクには救われた気分。


第五試合・チャンピオンカーニバルBブロック公式戦
小島聡鈴木みのる

全日本の会場で「風になれ」を聞くとはなぁ、と、まずはありきたりな感想。みのる客は、思ってたよりは多いけど驚くほどの数ではなかったってくらい。逆に、小島コールは大音響。みんな、やっぱり全日本が好きなんだねェ…

ほいでまぁ、肝心の試合は時間切れ引き分け。

いっそ小島負けてよかったよ。後半、明らかに引き延ばしだったもの。これなら、大技応酬の2.9プロレスのほうがマシ…というか、2.9の攻防をしてない「だけ」のダラダラ感。反撃のエルボー一発で膝をついたりラリアット一撃で倒れ込む小島に対する失望感がものすごくて、相対的に何もしてないみのるの地位が上がっちゃっただけだって気がする。
試合後、みのるは「小島はB級じゃなかったよ。ただオレは特A級。面白くなってきた」とか言ったらしいけど、それよりも吉江に対しての「団体を辞めたからってフリーだってわけじゃない。オレや健介がどうしてフリーとしてやっていけているのか考えろ」ってコメントのほうが、この試合を振り返るのに心に残る言葉だなぁ。


第六試合・チャンピオンカーニバルAブロック公式戦
武藤敬司吉江豊

ハゲ社長が低空ドロップキックと四の字固めとドラゴンスクリューとシャイニング・ウィザードしてました。おしまい。

なんだけどさぁ。

この試合が始まってから、ボクの真後ろでやたらとやや年配の女性が「よしえーっ!」「よしえぇーっ!」と。何だろう?と気になっていたら、女性の隣のお客さんが声をかけ、なんと「息子なんですよォ。あの、義理のですけどね」と!!
うぉお、隣の客GJ!!なるほどなッ!!!
アレか!「吉江の義理の母」ってことは、あの週プロでも有名な「吉江の妻」のお母さんってことかッ!!
おかげで、がぜん吉江の応援に熱が入りました。いや、どうせ負けるんだけど。でも、終盤のSW連打を、吉江はよく耐えたよ。もっと早く終わってもいいハゲのラッシュを、よくも受けきったというか。
で、試合終わって周りのお客さんがちょっと引くのを待って、振り返って。
P「吉江選手、惜しかったですね」
母「あ、いえもう、ありがとうございます」
P「吉江選手には、前から全日本に来てもらいたかったんですよ。これからも全日本でがんばってもらいたいです」
母「(隣の若い女性に)それはね、あなたが家に帰ってよく話してね…」
女性「(黙ってひたすら首を振る)」

おぉ、この人が…!

P「あ、週プロ見ました。あなたがあの達筆の奥さんですか!」
妻「(黙っていよいよ首を振る)」
母「でもアレですねぇ。あたくし、武藤さんって初めて拝見したんですけど、やっぱり貫禄がすごいですねぇ」
P「あー…そうですね…」
母「すごい貫禄ですよ。(奥さんに)やっぱりアナタがしっかりお尻ひっぱたかないと!」
妻「(もう下を向いて顔を隠して首を振りまくる)」

ありがとうございました!
人情最高!!以上!