K-1オランダGPテレビ観戦記

ことのついでに。なお、地上波放送順です。

セーム・シュルトロイド・ヴァン・ダム
(3R 判定)
RVDが出るぞって聞いたから、
「すわ、ロブ・ヴァン・ダム(カラテ使い)もプロ格入りかっ」
って……はい、ごめんなさい。ダジャレです。しかもプロ格って。

あんまり言うことないなぁ。打ち下ろしのパンチが自分のローより遠いところから飛んできたら、そりゃ勝てないって。


メルヴィン・マヌーフ富平辰文
(1R KO)
マヌーフの上腕と富平の前頭部にまずは大注目。
あと、修辞の中でも「マイク・タイソン」と発言するのにかすかに言い淀む谷川P。

瞬く間に2度のダウンを奪われて富平が散るのは別に構わんのだが、GPトーナメントルールは2ダウン制のはずなのに、2度めのダウンでもカウントを取ってたのはどういうことなのか。そりゃ三宅さんも戸惑うわ。


アレクセイ・イグナショフピーター・ボンドラチェック
(2R KO)
イグナショフの煽りで、かつて鮮烈K-1デビューを飾ったころのあの体格にまずはびっくり。あんなにきれいな身体してたっけ。
対するボンドラチェック、ダンディだ。

あらららら、この試合も1RTKO…って、おい!2ダウン制ってのは、3ダウンのうち1回はスリップ扱いにするって意味なのかい?

しかし、イグナショフはヒザだヒザだと言われるが、この槍のようなパンチはいいねぇ。結局試合を決めたのも、この「スッコーンッとしたパンチ(byノリカ)」。ま、流れからみても出て然るべき場面ではあったんじゃないかと。


○ナオフォール・アイアンレッグ‐アティラ・カラチュ●
(1R KO)
1Rにして既にアイアンレッグのペース。足技押しの選手ではあるものの、やはりその足をうまく使うためのパンチ、攻撃の組み立てに一日の長があるわけで、だからこそ、あのハイキックがすごい勢いで決まったんだろうね。


レミー・ボンヤスキージェロム・レ・バンナ
(3R 判定)
序盤、レミーが何度もローブローをアピールしてるようだったが、ありゃ何だったんだ?バンナが攻撃してないタイミングだし。

新ルールを象徴するような、中間距離の焦れる展開。腕狙い左ミドル連発のレミーに対して、パンチに加えて2Rから腹狙い左ミドルのバンナ。あんまり面白くない。

結局、「組み禁止」っていうのは「殴り合いショー」をプロデュースするためなんだろうけど、GP本戦決勝の常連組ぐらいになってくると、やはり安全運転を余儀なくされるんだろうか。

しかし、判定員の談合の様子を映してはいかんよ。あれは何の打ち合わせなんだ。
しかも、よくわからんがレミーの勝利と。どこに差があったんだと。


ビヨン・ブレギーフレディ・ケマイヨ
(3R KO)
フィニッシュシーンだけじゃわからん。ケマイヨはメッタ打ちになってたね。。。


ここで、マヌーフが拳の負傷により棄権。リザーバーのゴクハン・サキが準決勝に。
あらららら…マヌーフ観られないのか。


ビヨン・ブレギー‐ナオフォール・アイアンレッグ●
(2R KO)
ブレギーもナオフォールも、海外予選常連で名前には聞き覚えがあるんだが…どうにもどんな選手か思い出せない。層が厚いと言えばそうなんだろうけど、それなのに何故かGP決勝クラスの知名度との差がありすぎるんだよなぁ。
ワンマッチ興行が減ったせいもあるのかね。そんなことを考えると、マクドナルドさんなんかはやっぱ、すごいんだよな。

ナオフォールのスタイルは見やすい。単に手数が多いだけじゃなくて、ボディ打ちを絡めることで手数を有効利用するやり方がボク好みだ。

っあーーッ!ブレギーの左ヒザ一撃だ!ありゃアバラをやられたな…すかさずヒザで追撃!ナオ崩れる!ちくしょう…


○ゴクハン・サキ‐アレクセイ・イグナショフ
(3R 判定)
リザーブ上がりのサキの情報が全く無い。見た感じ、そんなに特徴があるわけじゃないけど…足技はそこそこな印象か。

ありゃ、2Rはカットか。サキの前蹴りとローがどんくらい効いたかがカギかな…と思ってると、イグナショフの左脚はかなりのダメージっぽい。おぉ、効かせてきたかー。イグナショフ、サキのキックに全く対応できてねぇな。

判定はまことに順当。


ビヨン・ブレギー‐ゴクハン・サキ●
(1R KO)
決勝…イグナショフの出足を完封したサキの前蹴り&ローが、アルペンタワーをも攻略できるかどうか。
って、おい!手打ちの左で一発KO?!
いわゆる「拳が堅い」ってやつ…なのかなぁ。

なんだかピンと来ねぇ。


アーネスト・ホーストピーター・アーツ
(3R 判定)
ボブ・サップはどこ行った。

アーツがゴールデングローリーのトランクスだー。似合わないってわけじゃないが、違和感は否めず。いかにも、急遽代役って感じだ。シュルトさんに借りたらしいね。

アーツはすげぇなぁ!聞くところによると1時間前に出場が決定(?!)したらしいが、1Rはカッチリやってくれたねぇ…格ゲーのキャラじゃあるまいし、クレジット投入されたらいつでもトップギアってわけにはいかんだろうに…。

ってことを考えると、ブーイングはいただけないよなぁ…金払わずに家でテレビ観てる気楽さで言えば、カードそのものがなくならなくてよかったね、と。

全R観た人によると、エキシビジョンだのスパーリングだのという内容だったらしいけど…それもまた仕方ないのでは。
逆に言えば、今やれ、やります、で試合ができるんなら、選手は練習も休養も必要ないはずだもんね。

ただ一つ、仮定の話で。
あの場に角田師範がいれば、師範は勇躍タキシードを脱ぎ捨て、自らリングに飛び込み、盟友ホーストへのはなむけ役を買って出ていたであろうな、と。

ついでに言えば、1R終了直前、ホーストのラッシュをまともに浴びて失神するくらいのことは平気でやってのけたであろう、と。

もしそうなっていれば、TVショーとしてはまぁなかなかの見物ではあったのかも。…ただの妄想ですけどね。




んあー、スッキリしねぇなぁ。興行全体がなんとも大味だし、KOシーンは多かったけどなんか燃えるものがなかった、という感じ。
ま、全日本キック観てきた次の日に観てるんだから仕方ねぇな。

サップ問題については、谷川Pはあくまで強硬姿勢(当たり前か)らしいけど、どう後始末をつけていくのか。

全然、考えがまとまらん。
まとまらないまま、これでおしまい。