極楽転じて地獄とんぼ。「大将」よ何を担ぐ。

今さらだけど、極楽とんぼ山本圭壱のプライベートが乱脈だったことは常々「めちゃイケ」とかでネタになってきたことだし、いわゆる「山本会」の実態もどうだったのか、って話だと思うですよ。
東京じゃ、未成年だのなんだの関係なく、それこそ蜜のような時間を堪能してたんじゃないの?
その意味で言えば、「暴行」されたっていう「少女」だって、どういうつもりでその場にいたことか。世の中にゃ、「芸能人とヤりたい」ってことばっか考えてる未成年なんて腐るほどいるだろうに。ましてや、(むしろ自分だっていくらでも「つまみ食い」してるであろう)ロンブーですら従えてコンパ(乱パ?)に明け暮れてた山本。今さら、余罪なんて追及するのもバカバカしいんじゃなかろうか。


マスコミがこぞって「良識」を叫びあうから大衆も思考が麻痺しちゃうんだろうけど、悪徳なんて実はあるシーンでは日常なわけで。○○○とか○○○○○あたりの○○○界隈での乱脈は当たり前だったり、格オタ(むしろお茶の間のファンかも)が聞けば誰でも驚愕するだろう○○○○の六本木での乱痴気騒ぎだって、知る人からすれば「想定の範囲内」だったりすることこそが「現実」の「暗部」。だけど、その「暗部」にも「暗部」なりの「秩序」は当然存在するわけだし、こうやって考えていくと、結局山本の最大の罪は「尻尾をつかまれた」こと以上ではないのかもしれない。
もっとも、被害少女が真の意味で強姦されたのだとしたらボクの書いたことはどう言い訳しても名誉毀損なりなんなり*1に値するのかもしれないけど、とてもじゃないが山本クラスのタレントが、一方的に狼藉をはたらいたなんて思えないね。「ヤられる側」からしたら、どうせだったら一山いくらの庶民よりはステータスのある「異人」のほうがいいんだよ。


とは言え、法に照らして罪があった、という意味で山本ひとりを弾劾するのは仕方ないとして…周辺の事情がわからない限り*2、彼個人のことは慢心と放埒があったとは言え、逆に言えばそれだけの事とも思える。
むしろ、そうした「予備軍*3」を進んで抱えながら、一度事が起こったら掌を返して「やめちゃう!」って言い出した、萩本欽一氏の度量のほうがどうかと思うね。
足下を固めたり省みたりする努力を怠って、他人のせいにして勝手に放り出すっていう…GG軍に夢を託して練習してきた他選手や応援してきたファンこそいい面の皮。とても、お客さんを相手にする「芸人」として生きてきた人のすることじゃない。まして、今回かかっているのは自分一人の進退どころじゃないじゃないか。
逆に、欽ちゃん一人が「ならやーめたっ!」って言って放り出せばすむだけの熱意しかなかったってことだとは言えない?素っ兵卒ならともかく、一軍を旗揚げした「大将」の覚悟と態度として、その「変節」はどうか。
「大将」に見放されたら、「大将」を信じて(あるいはダシにしようとしてただけかもしんないけどさ)ついてきた、他のメンバーやファンはどうするの?それを考えたら、欽ちゃん一人の失意や挫折感なんて、しょせんボクは欽ちゃんファンでもないし、考慮する気にはなれないね。


それでもなお欽ちゃんの決断を理解するために思いを巡らせれば、あるいはこうではないか、という点に思い至らないでもない。
このタイミングで解散をブチ上げれば当然話題にはなるし、そうなれば「大衆人気」を我がものとして久しい欽ちゃんのこと、衆目一致してその潔さを讃えると同時に彼の悲痛に同情し、ここに満座の「やめないで」コールが鳴り響くことは想像に難くないし、それは早くも現実のものになりつつある。
となれば「みんなの大将」としては号泣のひとつもしながら
『あれだけの事件があっても、ここまでみんなが応援してくれるなら』
などと存続を決意すれば拍手喝采。めでたくも球団は存続、晴れて悪名も公認のもとに「大将の球団」からは払拭されるんだろう。
これが現実に起きたとしても、穿ちすぎと言うなかれ。この程度のことを作意なしにやってのけられるくらいでなければ、とても「時代のカリスマ」にはなり得ないんだろうよ。


でも、やっぱり、芸能界としては山本を「暴虐卑劣の破廉恥漢」としてぶっ叩きに叩いて、欽ちゃんを「心ない犯罪者の一挙で夢砕かれた悲運の老将」にしていくだろうし、大衆もそれをそのまま受け入れていくんだろうな。その過程で、他ならぬ欽ちゃんが築き上げてきた「テレビ喜劇人」としての人脈と影響力は、上で書いたように何より力になるんだろうねぇ(皮肉)。

*1:罪名はわからん。もっと的確な罪科がありそうだが

*2:そして絶対に全てがはっきりするわけじゃないだろう

*3:いつこういう事件があったとしてもおかしくなかっただろうって意味