大泉洋応援特別企画「茄子‐アンダルシアの夏‐」鑑賞。

プロレス終わって焼き肉食って、いい気分で帰宅してDVD鑑賞。タイトルは「茄子‐アンダルシアの夏‐」。主役の声優に、「水曜どうでしょう」でおなじみ大泉洋くんを起用した2003年のジブリ作品。


泣きました。DVD鑑賞のいいところは、泣きたくなったら誰はばかることなく号泣できるところですな。


スポンサーであるビール会社から解雇されかかった自転車レーサーのペペ。ペペが過酷なプロレースの世界に身を投じたのは、故郷を離れるためでもあった。
アンヘルとかつてのペペの恋人・カルメンが結婚式を挙げるその日、ペペは故郷・アンダルシアでのレースに挑む。


ざっとこんな話です。
故郷に対して愛憎入り交じるペペの胸中と、地元のヒーローとしてのペペを心から応援するアンダルシアの人々との宿命的なすれ違いがもう、悲しくて悲しくて。
心から土地を愛する老人がいて、出たくても出られない若者がいて、家族がいて、昔の恋人がいて。故郷には何でもある。地ワインによく合う、名物の茄子の漬け物だってあるのだ。だが、ペペはそこで暮らすことを拒否しようとする。
故郷を飛び出して、広い世界に出て、ペペは変わった。変わるために努力した。その間に、故郷では兄とかつての恋人が結婚することになった。二つの時間が交わる日に、ペペは「自分の土地」を走るのだ。
くぅ、泣ける。


茄子の漬け物の食い方を知らないチームメイトの前で、それを頬ばるペペ。美しいシーンだよなぁ。
是非、まだ夏の暑さが残るうちに観ていただきたい一作です。


ちなみに、主題歌を歌うのは自身もロードレーサーである忌野清志郎。曲名は「自転車ショー歌」。いわゆるあの曲です。
清志郎さんのご快復を、心よりお祈りします。