ここはなんとしても、「実りの秋」という言葉を使いたい。

先月、超苦戦の末に吉川英治三国志」を読み終えました。何が苦戦かって、いよいよ諸葛亮が大活躍を始めて南蛮のほうで暴れ回るあたりから、そりゃあつま(略
ということで、さらに「三国志」を楽しむために、高倉仮面id:Mask_Takakura師の薦めに従ってゲームを始めてみたのです。今は携帯アプリでもKOEIの三国志(しかも3*1!)が遊べる時代なんですなぁ。
で、開始以来、それこそ昼夜を分かたず遊びに遊んでしまいブログどころかmixiもロクに閲覧しない日々を過ごしておりました。
そんなボクが、久々に記事を書こうと思います。


いや、グローバルレスリング連盟(以下GPWA)が発足しましたね。NOAH、ZERO-ONE MAXBIG MOUTH LOUDDDTIWAジャパンK-DOJOなどの団体に健介オフィスが名を連ね、フリーからの個人参加は鈴木みのる高山善廣越中詩郎安田忠夫、NOSAWA、MAZADA、菊タローなど。さらには、海外の話題団体ROH他などなど、新日本・全日本が絡んでいないとはいえ、逆にボクなんかにとっては「今まで観てない団体・選手が一気に観られる場」という意味でずいずんありがたいもんです。あ、ドラゲーも入ってないか。
まず言ってしまえば、ボクは期待しているのです。いや、違うな。楽しみにしておるのです。
地味に「プロレス観戦経験ナシの若者に誘いをかけて試しにいっぺん観せてみる」というのをもっとやりたいボクとしては、このGPWAっていうのはいい口実になるわけですよ。「国内外のプロレス団体が垣根を越えて集まるリングなんだぜ」とかいうプオタに鼻で笑われそうな煽り文句は、面白がることの好きな若者に面と向かって言ってみると意外に効果があるもんなんです。
ってなわけで、是非ともこのGPWAは大きく育ってもらいたい。それこそ、新日本、NOAHに次ぐ知名度=地上波放送の獲得とかね。どうやら11月後楽園での旗揚げ戦は、日テレ系でNOAHとは別枠で放送されるらしい。よしよし、いい出だしじゃないか?


さて、唐突に話題は全日本プロレスに飛びます。
先頃のGPWA設立発表時には「両国ビッグマッチがあるので態度表明は後日」という立場だった全日本プロレスですが、高倉仮面師の両国TV観戦記http://d.hatena.ne.jp/Mask_Takakura/20060909によると「今後はパッケージ化した興行をスポンサーに売る形態をとる」という話で…どうやら、ビジネスの根本からしGPWAとは別路線でやっていくことになりそうな雰囲気です。
が、ボクはこの状況を悲観してはいないんですよね。あえて夢を見ようとしているというか。


まず、GPWAには一途に「対世間」を見据えてもらいたい。もはやプロレス世界内だけでビジネスを回していく考えでは、未来がないのは明白だと思います。
だから、GPWA傘下の各団体・各選手には、個々の母体でのキャラクターから逸脱しない程度に、でもそこからは自由に、連盟独自の世界を築くような…とにかく展開に頭を使って知恵を絞っていただきたい。
GPWA中継の中で「この選手は先日、所属する○○の試合で…」というような、各母体でのストーリーに依存することで観る側にプロレス知識を強要してしまうようなことはなるべく避けてもらいたいし、逆に例えば「GPWAで森嶋が気に入ったからNOAHを観に行った」というときに、「連盟の森嶋と違う…」というような思いを抱かせるほどに独自路線になってしまうのもまた違うのではないか、という。じゃあどうすればいいかって話になると自分には考えつかないけど…最初は「天下一武闘会」みたいなノリでいいんじゃないかな?という気はします。


そこで全日本。つまりボクがどういう未来を夢見ているかというと、全日本が「パッケージ」を売りに行った取引先が、彼らの側から
「おたくはアレですか。あのグローバル連盟とは絡まないんですか?」
と持ちかけられるような、そういうかたちでの邂逅が、現状での期待感の目標点です。GPWAが世間的知名度を獲得して、全日本プロレスの「パッケージ興行ビジネス」が順調に運べば、じゅうぶんにありえる未来像だと思いますが、いかがでしょうか。


GPWA旗揚げ戦は11月14日、後楽園ホール

*1:一気にマップや武将数が拡充したバージョン…だったはず。