ケーキを食べてキックを観に行ったよ。

pon-taro2007-01-29


しまった。1行(見出し)で全てを語ってしまった。


本日は、いつもの高倉仮面師id:Mask_Takakuraに加えてpsyzohさんid:psyzohさんも参戦。最近ご無沙汰だった「観戦前の東京行楽」として、なんとケーキバイキングなる企画が。


とりあえず、アイスコーヒーを置いてほしかったなぁ。
色々食ったんですが、ヤバいと噂の「緑の悪魔」(抹茶ムース&小倉ムース)は、そんなに大変じゃありませんでした。でも、ムースにチーズが入っていたのにはびっくり。近来マックグリドルに次ぐ不意打ちだぁ。
年甲斐もなく煽られるままにケーキをむさぼり身体機能に変調をきたすほどの「やられっぷり」を見せてくれた高倉仮面師を思う存分イジりたおし*1、座の空気が和やかになったところで移動。
しかし、新しいケーキが来るたんびに写メばっか撮りに来てた奴らって何者なんかね。気ぃ悪い。ああいうのがブログで食いもしてないケーキの写メをUPして「ケーキバイキング通」を名乗ったりするんでしょうか。そしてそのブログには
『ケーキはどれも綺麗でおいしかったけど、場の空気にそぐわない大声でしゃべる一団もいて、ちょっと気になりました。日曜のたびにケーキバイキングに行くけど、ああいうのは初めて。もうちょっとマナーに気を遣っていただきたいです。これは、ケーキとケーキバイキングを愛する一人としての本音ですが。。。』
とか書かれるんでしょうか。素敵ですね(皮肉)。


東京駅周辺から無目的に散策開始。ボロボロ道に迷いながら「将門の首塚」などを訪ね、
「ところで興行って何時からでしたっけ?」
「17時からですね」
「まぁ、前半は観なくてもいいんじゃない?試合数多いし疲れるだけだよ」
などと失礼なことを言い合いながらさらに移動。今回はりんかい線ゆりかもめはパスして、おなじみ「水上バス」を利用。
夜の水上バスは初めてだったけどなかなかの眺め。有明まで行く便がなくてお台場から歩くハメになったけど、それもまぁご愛嬌ということで。
ところで、首塚にあった「由来」の立て札がよくできてたなぁ。東京にも歴史があることを再確認。今度は増上寺とかも行きたいね。


さて、NJKF。今回は、加盟するセンチャイジムが仕切るジム興行ということで、ずらりと並ぶ日本&タイの強豪選手たち。
なんつーか、「ユルい空気とキツいムエタイ」のハイブリッドな興行でした。客席のジム関係者と思われるタイ人老若男女が選手の入場にまぎれこんで踊りまくるわ、「なんとなくリングがある方」に向かって狙いも定まらずにバンバン投げ込まれる紙テープはリングサイドに散乱したまま放置されるわ、試合中は花道上で関係者のお子さんたちがその紙テープで遊んでるわ…さながらピクニック会場のような、そこから無理にでも「癒し」を感じなければこっちが一人負けしてしまう謎の空間。一般に総合より興行の空気がユルいキックでも、ここまでのユルさは珍しい。
そして、次から次に出てくるムエタイ強豪。一般に日本人より強いとされるムエタイの、鳴り物入りのチャンピオン以外にも怪物はゴロゴロいるんだぜっていう、ジャンルとしての底力みたいなもんを見せつけられた感じですな。

  • ヨーユット。

独特の脱力感は秘められた実力の裏返しというか、後半になって冴え渡るテクニックに呆然。この子(まだ10代!)に「倒すムエタイ」をされたら、ちょっとやそっとの日本人ランカーや日本人チャンピオンでは相手にならんのじゃないか?と思わせられました。
毎回この日くらいの試合をしてくれるんなら、ずっと追いかけたい選手です。が、内容に差があるのはちょっと不安…。

  • 久保兄弟。

兄弟揃ってセンスだけで戦った末に勝ってしまうという、浪花節系キックファンにはため息しかつかせないような存在。それでもお兄ちゃんの久保優太は、そろそろそれだけでは限界が見えてきたかな?回転系の大技中心の攻撃にスウェー一辺倒の防御では、スタミナが切れるのも当たり前。
「身体能力と運動神経」だけじゃ心もとないですよ、谷川さん。

  • はまっこムエタイジムからの藤牧孝仁選手と魂叶獅選手は残念。

特に額を切り裂かれた藤牧選手、リング下から魂叶獅選手を見守っているのを見掛けたけど、分厚く巻いたタオルが真っ赤に染まってました。次戦はがんばってください!
しかし、その藤牧選手にドアを開けさせたままぞろぞろ立ち見席に入っていく観客たち…りすぺくとッテシッテマスカ(汗)?

  • メイン。

"マッドドッグ"竹村健二選手、"ムエタイ統一王者"センチャイ・ソー・カムシンに歯が立たず。直線的に突っ込んでは強烈な首相撲に振り回されてキャンバスに叩きつけられ続ける、胸の締め付けられるような試合でした。
細かいローが少しは効いた様子があればまだよかったが、それもなし。ただただ、センチャイは強かった…


興行じたいはユルユルでほほえましささえあったものの、メインは思い出すだに戦慄。とてもとても悲しい結果でした。センチャイ、組みながらリング外の客&カメラに舌出してたもんなぁ…やるせねぇ!
っつーわけで、後味の悪いまま終わり。一応フォローしておくと、興行そのものは素朴かつ奔放な独特な空気(上述)で、それなりに面白かったです。
以上。

*1:だって、涙目で『イジれ!俺をイジれ!』って信号を送ってきた(ような気がした)んだもん。