類型的観点で見る、ジョシュ・バーネットvs吉田秀彦。

英語圏には、「ジョック」と「ナード」というスラングがあるそうです。日本語の語感だと、「ガキ大将」と「オタク」になるのかな。
映画「スパイダーマン」の冒頭や、「うる星やつら」の面堂と諸星なんかが思い浮かびます。


スポーツが得意で友達も多く、明るく社交的という、「学校のヒエラルキー」で上位にいるウチの弟みたいなのが「ジョック」。
趣味に没頭して、暗く内向的な、いじめられっ子タイプという俺そのものの姿が「ナード」。
原色と淡色、華と影、社会的強者と社会的弱者、存在に憧れられる者と存在を許されない者。
ジョックはナードを嘲り、ナードはジョックを畏れる。どこの学校にも、誰の学生時代の記憶にもある、ありふれた光景ですな。


オリンピック金メダリストの吉田と、口を開けばマクロスとかベルセルクとかプロレスの話しかしないジョシュの対決は、このジョックとナード、という観点で見ても、面白いかもしれません。


まぁ、ジョシュはナードというには明るすぎるし、吉田はジョックと呼ぶには何か陰湿なイメージはありますけどね(苦笑)。