ガイジンテンゴク。

さて、場所も終わったので振り返ってみましょ。

今場所は、決定戦にまでもつれた優勝争いはおろか、三賞受賞もすべてモンゴル人力士。さらには故障を抱えながら9勝をあげた琴欧州や、幕下で40年以上ぶりに全勝優勝を成し遂げた把瑠都に代表されるヨーロッパ系力士など、話題といえば外国人力士絡み。そんな中、栃東の綱取りも頓挫(一応来場所に望みはあるらしい)してしまう。

これって、一部一握りの強豪外国人力士が話題になってるだけ?それとも、本格的に日本人力士が勝てなくなってるの?と気になったので、ちょいと今場所をタネにある集計を試みた。
要するに、「10勝以上」の力士をまとめてみたわけです。そしたらさぁ。

10勝:朝赤龍(蒙)、稀勢の里(日)、雅山(日)
11勝:旭鷲山(蒙、敢闘賞)、旭天鵬(蒙)、若の里(日)
12勝:栃東(日)
13勝:朝青龍(蒙、優勝)、白鵬(蒙、殊勲賞、技能賞)
 〈番外、9勝:安馬(蒙、技能賞)〉

あらららら。9人中5人が外国…というかモンゴル。春場所九傑に蒙古襲来、ってなところか。
でもですね。いわゆる「モンゴル大相撲」って、それこそ旭鷲山みたいな、いなして回って引いてはたく相撲だってイメージが、未だにあると思うんですよ。
ところが、今やその系譜は旭鷲山時天空には顕著だけど、それこそ朝青龍とか白鵬は、まぁ立派な相撲を取ってるわけで。
そこんとこ踏まえてもね。もはや、外国人力士を特別視していられないというか、楽しんで相撲を観るならそこは割り切って観たほうが断然面白いという時代になってきたと思うんですよね。

んで、かつての外国人力士と言えば、これはハワイ出身ですよ。高見山に始まり、小錦武蔵丸と来て、いよいよ満を持して我らが

   曙さん

の登場と相成るわけですが、まぁこの話題は今の話とは全く関係ないか。