ワイクーの謎。

全日本キックを観てきました。今回は6人という、今までで最多近い同行人数…だが、肝心の興行が今一つという悲しい現実。


小林聡のKO劇は圧巻だったが、試合開始直前に隣に座っていたnar氏がボソッと
「ま、小林が左ボディでしとめるでしょ」
とつぶやいたのが妙に気になっていたら…
すげーよアンタ!その通りだよ!頼むからもうドラゴンとライガーと西村のネタは勘弁してくれよ!
「饅頭こわい」にならないか激心配。
余談はさておき、その「予言」の精度にびっくりしてしまい、当の試合のインパクトが未だに消化できていないわけですよ。どうしてくれるんですかっ!


そして山本元気ワンロップ・ウィラサクレック。強い藤原あらしと強い山本真弘を全く問題にしなかった、強い強いワンロップはやはり強かった!
動き回る真弘に対しては自らはあまり動かずに、読み切って初動の段階でジャブやミドルで動きを止める視力と反射神経のよさを見せつけてくれたが、今回の元気戦では果敢なファイトを披露。打ち合いにも真っ向から立ち向かってくるこのタイ人を乗り越えるのは、日本一の選手層を誇る全日本キックを持ってしても容易じゃなさそうだ。
しかしそのワンロップの猛攻に正面からぶつかっていき、主要武器のひとつである尋常じゃない速さのミドルのタイミングを完全につかんで逆撃した元気の強さもまた堪能。
…が、さすがに3Rのヒジによるカットは深すぎた。正直、最初のドクターチェックの時点で止めるべきじゃなかったのかな。ワンロップ、そしてWRS陣営としては「話が違う」ってとこだったろう。だいたい4Rに出てきたあの元気のワセリンの量はなんなんだ、という…(苦笑)。軟膏でむりやり止血してたもんなぁ。


今回は、本筋の試合とは別に、計3名のタイ人選手が披露した「ワイクー」が妙に気になった。見てるとちょっとずつ違うし、動きに何かの意味があるのは知ってるんだが…具体的にどういう意味があるのかとか、「型」とか「流派」みたいなものはあるんだろうか?っていうことが、妙に気になったんですよ。
で、さっそく出勤してからグーグル先生に訊いてみたんだが…はかばかしい答えは得られず。
一応、正式には(というかタイ語の発音では)「ワイクルー」であり、「ワイ(合掌)」+「クルー(師匠)」、つまり、むりやり知っている言葉に当てはめれば「師父の礼」みたいなものか、ということがわかった。由来としては相撲の土俵入りみたいに形而上な価値観ってわけではなく、どちらかと言えば空手の「押忍」に近いのかな?にしちゃあずいぶん長いもんだ。このへんは比較文化として「武術と礼・作法」みたいな研究にしても面白いんだろうな。やる気はないけど。


とにかく今日はW杯の影響かヒマで仕方ない。ここまでヒマだとかえって気合い入れてサボる気にもならないなぁ。
ま、徐々に勉強していきましょ。