7・3全日本プロレス、大田区体育館大会のこと。(第一部)

観てないものは語れない。されどあったことを伝えることはできるぞ、と。


まず、「戦争」である「ジュニアシングルリーグ」。大本命、優勝候補の双璧であったTAKAみちのくがいきなりヒザの不調から手術〜リハビリを経て執念を見せたものの、シリーズ序盤から不振続き。これで優勝はカズ・ハヤシで決まりか…と思われたものの。
まずはこのシリーズで持ち前の「バチバチ感」を爆発させ、本格的な関節技とハードヒットな打撃を全面に押し出した新生・土方が大きくアピール。これに触発されたか、ジュニアの打撃屋としてもはや誰もが一目置く存在である健介一家・中嶋クンが負けじと活躍。カズ&TAKAの「両巨頭」にばかり任せてはいられないとばかり、シリーズを通して激戦を繰り広げてきた。
そして、この大田区体育館での決勝を争うのは、残されたド本命、カズ・ハヤシと、中嶋クンだった。
中嶋クンについては…もう十分ひとり立ちしてやっていくべき実力とキャリアの持ち主だと思うのだが、強く優しいパパ・佐々木健介の長男という立ち位置が、彼自身のさらなるステップアップへの見えざる枷となって、すでに久しいんじゃないか…とは思ってきた。
そこへさして、今回のジュニア頂上決戦はシングル対決。この決勝の舞台に立ったということを、単なる通過点とするかひとつの転換点とするかで、中嶋クンの今後はずいぶん変わってくるような気はするが………やっぱり、観てないのは致命的だぁなぁ(泣
ちなみに今回、中嶋クンはリーグ戦中のMAZADAとの対戦で左ヒザを痛めている。思えば、こうして「爆弾」を抱えながらひとりで戦う…という構図も、今までの彼にはなかったような。
決勝は、やはり盟友・TAKAのためにもリーグ制覇に燃えるカズが、中嶋クンの左ヒザへの攻撃を起点に攻めたてる展開に。若さとガッツで粘りに粘った中嶋だが、老練カズの和製ショウ・ストッパーとも言うべきファイナルカットを浴びて無念の敗退。
が、優勝したカズは自ら「リアル・チャンピオン」と気勢を上げ、近々の目標として世界ジュニア王者・近藤修司との決戦を求めたが、遠望としてこのジュニアリーグの毎年開催、さらなる拡大化をブチあげている。中嶋クン!若さというのは挑戦ってことだよォッ!!


ジジむさい結論にたどりつくのになかなか体力を使ってしまったので、あとは後刻にでも。