働けど働けど我が暮らし楽にならず ただぢっと興行観る。

タイトルはアレですが実際のところ、最近暮らし向きは悪くないです。劇的に改善させないと状況が頭打ちなことには変わりないけど(何の話だ)。
さて、DDT後半戦。前半戦と同様にざっくりと。
いくら好きだからって、夜勤明けに睡眠0で駆けつけて、2興行合計8時間とか観るもんじゃない。もし今パトラッシュがそばにいたら、間違いなく道連れにしてる。眠い。

いやぁ、話には聞いていたけど、「蛇界」ってのは実在するんだな、と。ポイズンをはじめとする蛇界軍の一挙手一投足に合わせて酸素薄めの後楽園観客席で一斉に振られる、マラカスの『ガラガラガラガラガラ』という耳を聾さんばかりの違和感に満ちた圧迫感。これは紛れもない異界、すなわち「蛇界」だった!
バカなこと書いてるけど本当なんだって。来てみりゃわかる。
っと、その前にDDT恒例の試合前スキット映像が。
蛇界控え室で、殺人(略)後藤達俊を迎えてご満悦のポイズン&蛇我井。蛇我井はもう怖いものなしだとポイズンに太鼓判を押す。そこで、ものは試しといったかっこうで、ポイズンが「蛇人間改造エキス」を持ち出す。
「バカ野郎!後藤さんが蛇人間になんかなるわけないだろ!ほらもう、後藤さんが機嫌悪くされるじゃないか!」
と、すっかり蛇顔でまるで説得力のない蛇我井があわてて止めるが、後藤さんの視線は改造エキスに。
「なかなかよさそうじゃねぇか?」
はてさて…
ディザスター・ボックス(以下DB)軍の面々が、適当にお客さんをイジりながら入場。蛇界は、まずポイズンと蛇我井が登場する。いやいや、前述の蛇界がいきなり出現。パンフによると蛇界はもう7、8年やってきたギミックだそうで、お客さんたちも慣れたもの。ポイズンの微妙な指の動きひとつにも素早く反応して、たちまちうち振られるマラカスたち。
「本日、最強の蛇人間が誕生した!」
とポイズン。呼び込まれたのは当然、蛇顔に蛇柄タイツの後藤さん…その名も「後藤蛇つ俊」。会場は大爆笑!
うろたえまくるDB軍と対照的に余裕シャクシャクの蛇界軍は、一気にDB軍を襲撃。いきなり魔ッスル坂井が蛇つ俊につかまり、バックドロップの態勢に入られると坂井は放心状態。あわてて猪苦魔と魔イケルが、走馬燈がよぎっているであろう坂井を救出。
試合中もなんやかやあって、最後は隙をついたDB軍の対角線総攻撃を三人がかりの呪文でストップ。逆に毒霧で追いつめると、満を持した蛇つ俊がバックドロップを炸裂させた。

なんつうか、この一戦。
秘められた獣欲を解放されたゲイ想は、入場しながらディーノに促されるまま観客席のイケメンにダイブし続ける。セクハラっつーか単なる暴力的な「性」だな。
対するゲイシャボーイズは、小梅太夫ばりの登場。
「一週間前は電流爆破をやったのに〜、今日は芸者になりました〜。チックショー!」
その入場を見届けたディーノが
「社長、いくらなんでもひどすぎよ。キモい」お前が言うことじゃねぇ(笑)。
いきなり先発対決になったゲイ想と高木。ロックアップからロープに押しにいくが、今日は通常リングなのに、まるでそのロープが電流有刺鉄線であるかのようにロープへの接触を嫌う。ハンマースルーも同様で、必死にロープ直前で踏みとどまる両者を見ながら松井レフリーが
「なに?このロープに何かあるの?」
と首をかしげる
その後も、二丁目ゲイ特訓が抜群の効き目をあらわしたか、コッテリとゲイレスリングを展開するゲイボーイズ。っていうか、ヒロコに見せつけるように晴れ着をまくりあげながらタイツをTバック状にされた柿本を食い入るように見つめるゲイ想の姿からは「真性」の香りすらただよう。ヒロコさん、考え直したほうがよくないか?(笑)
意を決したヒロコが、花魁アイテムの傘を手にリングイン。対角線のゲイボーイズに対して傘を広げてクルクル回す謎のプレッシャー攻撃に金的で暴れまくるが、ゲイシャボーイズ総出の金的にもゲイボーイズは動じず、ハルクアップからタイツに突っ込んだ右腕で男根式の「YOU!」ついに禁断のディープキスが高木を、柿本を襲う。
しかし、ここで割って入ったヒロコがゲイ想を捉えてキス!虚脱してしまったゲイ想にあわてたディーノに、高木が三四郎スタナーを決めて勝利した。
試合後、マイクで
高木三四郎はいい男だねー!私たち、いろんなことしてきたけど…本当にありえない経験させてもらいました!」
とヒロコ。明日からのメキシコ入りを伝えた健想ともども感謝の言葉を述べると、高木は
「そんなこと言われると…また日本に帰ってきたら、もっととんでもないことさせちゃいますよ!」
観客熱狂。健想もヒロコも、困りながらも嬉しそうな表情。
「でも!我々DDTとこの会場のお客さんは、すべて受け入れます!」
大団円!!