11・12全日本キック後楽園大会。

今回は北側ほぼ中央の席で一人で観戦。見やすくてよかった。が、個人的には、メイン後の「大事件」以外は平凡な興行だったっつー感じです。全体的に「次回以降に続く」というか。
しかし例の「大事件」を思い合わせると、この「次回以降へ続く」というのに、なんとも複雑な想いを抱かせられます。
詳しい結果はスポナビへどうぞ→http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200611/12/index.html

蹴り、組みヒザともに浩が優勢でコンボイはあっという間にスタミナ切れ…なんだが、なぜか浩はパンチに固執。またそのパンチの打ち合いだけに限ればわずかにコンボイのほうにアドバンテージがあり、試合は必然性のない綱渡りに。せっかくの上段回し蹴りでも、あの状態のコンボイを倒せないのは残念。

立ち上がり、クリスのガチガチで大振りな打撃が藤元を襲う。これを見た藤元は、ねちっこい首相撲で、明らかにスタミナに難がありそうなクリスを崩しにいく。
が、クリスの固さはどうやら緊張ゆえだったらしく、時間が経過するにつれてみるみる動きが柔軟になる。当ての外れた藤元は防戦一方。こりゃまた、強いガイジンが現れたなぁ。
ところで、藤元選手の所属するNGSというジムが謎だった。

1Rで決着ついてたのが3Rまで延びたって感じ。インターバルに菊田ボスが何かささやいてたからだと思う(偏見)。
ヨタはともかく、1Rの3つめのダウンでボクら北側は「恵タンやったーーっ!」と大騒ぎしていたのだが、野口レフェリーが「ダメ!」と言わんばかりの顔で時計を指してて、見たら「0秒」としっかり表示されてました。野口さん、浮かれてしまってごめんなさい。

  • ○佐藤皓彦‐後藤友宏●(3R+延1R判定)

新設ピカピカだがいきなり絶対王者・山内祐太郎に独占される感ムンムンのSウェルター王座。ともに新鋭の佐藤と後藤にとっては、毎試合が結果とともに内容も問われる厳しい空気だが、逆に言えばちゃんとしたところを見せられればいくらでも「繰り上がり」は可能だろう。
…んだが、なんかバタバタした試合だったなぁ…という印象。正直、後藤選手はあまりそのよさがわからなかった。むだな動きが多くて、その結果スタミナなくして、組まれて暴れるからロープにひっかかって余計に体力を浪費して…というか。「当たれば強い」選手らしいけど、やはりそういう選手の魅力は「当ててる」とこを観ないとどうしてもピンとこないなぁ。

  • ○チューティン・シットクヴォンイム‐増田博正●(3R判定)

増田さん残念!中間距離から強引なくらいに攻める選手だって印象があったけど、チューティンにその「間」を潰されまくったというか。
うぁ、こうやってまとめると、メインの記憶が………

この試合の前、休憩時間ギリギリまでロビーでタバコを吸っていたら、謎のマッチョマスク集団が。気を持たせてた大月の入場、ネタが割れちゃったなぁ(笑)。個人的には「ボヨヨン・ロック」の生演奏を期待してたんだけど。
さて、試合は…何もしない雅美に何もできない大月。残念ながら今日一番の凡戦。それはしかたないとして、大月のバックブロー「だけ」を勝手に期待して勝手にやさぐれてく観客席の空気は堪えたなぁ。あげく、「いやぁ、あの大月の爆腕を食らって倒れない山本は大したもんだ」なんて声も聞こえてきて。しんどかった〜…

  • ○大輝‐ゲーンカート・チューワッタナ●(5R判定)

大輝はよかった!この試合は凄かった!
なにしろ、相手のゲーンカートはいわゆる「強豪タイ人」だが、よくある「セミリタイア状態の元王者」とか「現役ランカーだが階級が1つ半下」とかそんなんではなく、純粋に同階級の同世代(両者とも22歳くらい)、しかもパンフには「ラジャ3位」だったのが、来日までに順位を上げて「1位」にしているという昇り調子の選手。まさに旬の新鋭によるラジャダムナンの「今」を争う一戦だと言える。
その難しい試合でも、大輝はやっぱりやってくれた!
冴えたのはやはり左ミドル。4Rにはもうゲーンカートの右腕へのダメージは明らかで、文字通りの完勝!ダウンは奪えなかったが、それは高望み…というか、これだけの成果が出れば十分だろう。
タイのプロモーター・チューチャルーン氏がわざわざ会場まで足を運んでいるその目の前でこれを見せつけたのだから、これはもう来年にもラジャ王座への期待をせざるを得ない。
いけいけ大輝!だけどJMCはモンコン外すのに時間をかけすぎだ!(笑)


さて…最後の試合については、また改めて。