マッスルハウス3観戦記の続き。

めざせ最終回!この1万字で最後まで書くぞ!

■前半戦のあらすじ。
マッスルシリーズの成功で調子に乗ったマッスル坂井らツルティモ・ドラゴン・ジムの面々は、一般誌の編集者を接待して媚びへつらう毎日。しかし、総合演出の鶴見亜門の一声で、プロレスに対する情熱を取り戻す。
そして迎えたマッスルハウス3当日。メジャーの威光をかさにきて控え室を占拠する東京愚連隊に噛みついたマッスル坂井アントーニオ本多は、リング上で控え室使用権(と、ドームプロレス出場権)を賭けて対決し、苦戦のすえに坂井の必殺バーディクトと本多の卍固めの二重奏で勝利の目前に迫る。

しかし、そこに謎の男が乱入。男は「ジャパンテレビ『頂点』のディレクター、三流亭鶴見」を名乗り、マッスルハウスの進行を無視して「頂点」の新春特番撮影を強行。老衰のために全員死亡した「頂点」レギュラーに代わり、急遽ツルティモジム生が大喜利に挑戦することとなった。
台本の助けも借りてか、大喜利は無難に進行していく。しかし、プロレスの試合に乱入しておもしろアピールという第二問あたりから、ジム生、さらには三流亭までが暴走。若手・飯伏の猛攻撃に胸を貸すゴージャス松野に対して、リスペクトを欠いたネタをふりまくる三流亭。ボロボロになりながら試合を続けるゴージャスに感動したジム生たちは、正常な試合を三流亭に懇願する。

ゴージャス対飯伏の熱戦は、執拗な首固めを振り切った飯伏が、渾身のゴールデンスター・プレスを決めて勝利。
「プロレスとかけて、お笑いと解く。そのココロは、どちらも受けることが全て」
と言い残して、ゴージャス松野は救急車で病院へと直行した…

いきなり「松野さんのことは残念だったが、真剣にプロレスに向かいあった結果だ」と言いながらマッスル総合演出の鶴見亜門が登場。松野さんを偲んで泣きじゃくる坂井やペドロを引き連れてリング上へ。
「武道館で興行を打つためには、他の団体を潰せばいい」と、とんでもない戦略を打ち出す亜門。「しかし、東京以外の各地方にはそれぞれプロレス団体が割拠し、興行権を牛耳っている。その各団体を潰すことで興行を拡大しつつ、潰した団体のファンを取り込むんだ」
これを聞いた坂井は「『信長の野望』みたいだ」と納得。
そして亜門は「まずは東京〜名古屋〜大阪。この東名阪を確保するために、横浜に本拠地を置く大日本プロレスに挑戦するぞ」と、目標を設定した。
ジム生らは「話に乗ってくれるはずがない」と消極的だが、亜門は藤岡メガネを派遣して大日本を調査済み。大日本プロレスが経営するトレーニングジム「マッスルファクトリー」や引っ越し業者「レスラーズ運輸」などとならび、サイドビジネスの一翼を担う「イベント企画」に目をつけ、「頂点」のレスラー大喜利という企画をデッチ上げて大日本に(その場で)接触。電話に出た大日本の登坂本部長は(その場で)出演を快諾し、数分後には大日本プロレスの精鋭が後楽園に到着していた。慌てて隠れるジム生たち。

大日本プロレスから派遣されてきたのは、「デスマッチ・ドラゴン」伊東竜二、「グレート・マザー」李日韓(伊東選手の妻。個人的には超好み)、「黒天使」沼澤邪鬼、「マッスルファイター」関本大介、「バカチンガー」アブドーラ小林の5人。すでに色紋付。
一問めは先程と同じく「初夢一問一答」だが、さすがにいきなり呼ばれた大日本勢は頭をひねるばかりで答えが全く出てこない。
しかたなく二問め。干支の「いのしし」であいうえお作文だが…
竜「伊東竜二が」李「野原で」沼「幸せそうに」関「死んでいた」殺すなー。
アブ小さんが一人で挑戦。
伊東竜二が」「野原で」「静かに」「幸せそうに死んでいた」だから殺すなー!
グダグダながらも「みんなで頑張った」ということで全員に座布団が与えられるが、運んできたのはジム生の面々。本多が、及び腰ながら「全面対抗戦だ!」と持ちかける。
比較的あっさりと大日本側はこれを承諾。大日本の興行権や道場、サイドビジネスと、今日のマッスルの売り上げ一切を賭けて、マッスル対大日本プロレス全面対抗戦5vs5マッチが決定した。

途中で書きましたが、日韓さんはマジ好みです。大日本観に行ったとき、日韓Tシャツ買っちゃったものね。この日は、その意味でも極楽であった。(余談)

対抗戦に持ち込んだはいいものの、坂井、本多、ペドロ高石、趙雲子龍の4人ではメンバーが足りないマッスル勢。そこで、726(なつる)、酒井一圭HG、Mr.マジック、藤岡メガネの中から選抜ということで、4WAYマッチが行われた。
試合は藤岡が「童貞」呼ばわりされる集団リンチの様相を呈するが、キレた藤岡はカッターナイフを持ち出して次々に全員を刺殺(藤岡「俺だって、金払ってなら、近いことやってるんだーっ!」)。すぐに我に返った藤岡は、罪を悔いてリング上で割腹自殺。結局、残りの一人のワクは空いたままになってしまう。
「ひどすぎだよ!お前らもうハケろ!」と亜門に一喝され、すごすごと退場する4人。困った亜門は進行役に松野さんと飯伏の状況を確認するが、二人ともすでに会場を出ていた。が、そこで亜門が、進行役が実はIMGP初代王者である男色ディーノだと気付く。
「試合できる?」と亜門が確認すると、ディーノは
「大丈夫です」と即答。これを受けて、亜門は
「それでは、ただいまより大日本プロレスとマッスルの全面対抗戦!マッスル・キングダム・イン・フロント・オブ・東京ドームを開幕します!」
と、力強く宣言した。

これは、前半に登場した東京愚連隊が参戦すると言っていた、新日本プロレスの「レッスル・キングダム・イン・東京ドーム」が元ネタ。馬場‐猪木時代から時は流れたとは言え、日本プロレス史に残るであろうこの新日本&全日本の歴史的合同興行も、マッスルにかかれば…というか。

いかにも新日本プロレスが「ワールド・プロレスリング」中継で使いそうな映像演出に続いて、マッスル・キングダム第一試合がスタート。
○"黒天使"沼澤邪鬼アントーニオ本多
沼澤はいつものようにチェーンソーを振り回しながら入場。アントンはルーテーズ・プレス、リバース・インディアンデスロック、延髄斬りで攻め込むが、沼澤は構わず一気に狂鬼蘭舞(デスバレー・ボム)で試合を決めた。

マッスル・キングダム第二試合。
関本大介趙雲子龍
ムキムキバリバリの関本に、細すぎではないが中学生みたいな体格の趙雲が挑む。場内からは、このミスマッチに興奮のどよめきが。
関本が、体格差を利して逆水平、パワースラム、串刺しラリアートで猛攻。趙雲はスピードと中国殺法に活路を見い出し、回転蹴りや横蹴り、空中技で粘る。
しかし関本は趙雲の619からのクロスボディーをキャッチするとそのままパワースラム、ブレーンバスターを続けざまに決め、コーナートップからのフロッグスプラッシュでフォールを奪った。

プロレスに目覚めて厳しい練習を積み重ねてきたはずのマッスル勢がまさかの(?)連敗。しかし、次に登場するのは進行の手伝いをしていただけの素人(という設定)ながら、前回のマッスルマニアで初代IMGP王座に君臨した男色ディーノ。相手は、両腕を骨折して大日本を欠場中の伊東竜二がラインナップ。
この試合が伊東の復帰戦およびIMGP王座のタイトルマッチと宣言されるが、慌てて伊東の妻にしてレフェリー、最近は試合もする李日韓がマイクをとる。
「勝手に復帰戦なんかやっていいの?登坂本部長に怒られるよ!私が、やります!」
これを聞いた伊東は「でもお前、副将だろ。2連戦じゃんか」。しかし日韓は自信満々に
「大丈夫!ディーノのセクハラ攻撃は、女の私には通用しません!」
第三試合・IMGPタイトルマッチ
○李日韓(挑戦者)‐男色ディーノ(王者)●
(初代王者が防衛に失敗。李日韓が二代目のIMGP王者に)
「殴れるものなら殴ってみなさい!」
と王者を挑発する日韓だが、ホモのディーノは女には容赦なく普通に平手打ち。
さらにストンピングで攻められる妻を救おうと伊東が駆け寄るが、ディーノが唇を突き出して待ちかまえるためリングインできず。
ディーノはなおもニースタンプからサソリ固め。伊東再びカットに向かうが、ディーノはわざわざほどいたうえで唇を突き出してお出迎え。伊東入れず。
本気のゲイにいたぶられて横たわる日韓に、ディーノはタイツを脱いで顔面にまたがる男色ナイトメア!この暴挙に伊東はたまらず有刺鉄線バットを持ってリングイン!だがバットはかわされ、ついにディーノが伊東の唇を奪う!
しかし、その隙をついて蘇生した日韓がディーノを下からスクールボーイで丸め込み。なんと対抗戦はマッスル三連敗、しかもIMGP王座も日韓のもとに。
亜門は伊東に今日の売り上げを渡すと、
「お前らなにやってんだよ!それに坂井はどこへ行った?!」
控え室の映像では、マッスル坂井がなぜか敵方のアブドーラ小林とゴロゴロとリラックス中。これを見た亜門は激怒して
「坂井のやつ何してんだ!藤岡!あいつを呼んでこい!!」
しかし、戻ってきた藤岡メガネは血まみれになりつつ、
「大変です!坂井さんが、バケモノになってます…!」

日韓さんおめでとう!やったぞ日韓さん!チャンピオンだ日韓さん!日韓!日韓!日韓っ!!
自分はひっそり取り乱してますが興行は続きます。

「バケモノ」と称された坂井は、なるほどツノが生えて顔に線が入って、腕と脚に剛毛が…その姿はまんまバッファローマン
「『食べてすぐ寝ると牛になる』と、人は言う。その言葉を信じて食っちゃ寝食っちゃ寝し続けてきた俺は今、牛つまりバッファローと、人つまりマンとの間の…そう、バッファローマンになったのだ!!」
悪魔超人と化した坂井は、大日本勢を「ハリケーンミキサー!(←実際にそれっぽい声が効果で流される)」で次々に蹴散らし、IMGP王座に輝いたばかりの日韓様をもその「ハリケーンミキサー!」の餌食とし、なんと日韓様の御体を6つにバラバラにしてしまう!
5分以内に元通りにしなければ、日韓様の御体はおいしいハムとして後楽園飯店に卸されてしまうという。坂井バッファローマンに率いられたマッスル軍団(withハムにつられて裏切ったアブドーラ小林さん)から日韓様を奪回する、伊東、沼澤、関本の正義の闘いが始まった!!

一番手の関本が、ペドロのカポエラ殺法をものともせずにジャーマンでブン投げて1日韓を奪回。
関本大介‐ペドロ高石●(残り5日韓)
ペドロがやられた直後に趙雲と本多が関本に襲いかかるが、関本は豪快なWラリアートを決めてあっさりと二人をまとめて撃退。
関本大介趙雲子龍アントーニオ本多●(残り3日韓)
続いてはディーノ。関本とのチョップ合戦から、男色殺法股間タッチを経て関本にディープキス!みるみるへたりこむ関本を執拗に凌辱するディーノ…だったが、肝心の日韓パーツ(胴体)は完全に放置。リングインした沼澤が拾い上げた。
○"黒天使"沼澤邪鬼男色ディーノ●(残り2日韓)
ハムに目がくらんで大日本を裏切ったアブ小がバカチンガー・エルボーで沼澤を急襲するが、沼澤は慌てずポケットから魚肉ソーセージを取り出すと、場外へ放り投げる。この作戦に、アブ小はなんのためらいもなく日韓パーツ(腕)を置いて場外へソーセージを追う。沼澤の続けざまの頭脳プレー(?)にしてやられたアブコバさんは、一応ソーセージはゲットしたので「ま、いっか」と場外でにっこり。
○"黒天使"沼澤邪鬼アブドーラ小林●(残り1日韓)
最後に残った坂井=バッファローマンに対し、沼澤は「ハリケーンミキサー!」封じに赤い布を用意。闘牛士のようにバッファローマンの突進をかわし、バットを持ち込んで攻撃を加える。
そこへ、伊東竜二が有刺鉄線バットを手に乱入。バッファローマン万事休すと思われたが、伊東のバットはなんと沼澤に叩きつけられた!!

残念ながら字数切れ(メール投稿なので)。次回はいよいよ、マッスル名物スローモーションから!!