3・22若武者〜プロレスサミットへの道

pon-taro2007-03-23


今日のチケット代は、「羽根ぱちんこ・ウルトラセブン」から出ました。羽根モノとデジパチ複合機とはいえ、+20Kはなかなかの勝ち味かと。
3500定量で3ハコめに「打ち止めでーす」と言われてから、バトルモードが止まらずみるみる6ハコまで。気持ちよかったっス。


つーわけで、その勢いで高倉仮面id:Mask_Takakura師を誘って当日首都圏唯一のプロレス興行、若武者を観戦。メカマミー初観戦以外はメインの関本くらいしかお目当てが…というか、出場選手の8割が初見。いったいどんな興行になるんでしょうか。
会場はコマ前広場に面した新宿FACE。エレベーターのウソみたいな混雑に目をつぶれば、今いちばんお気に入りの会場です。なんといっても急げば家から15分で到着できるという立地条件が素晴らしい。
あ、でも、チケ代の高額さはちょっと気になる。今回は4列め¥5500だったけど…目の前に巨漢2人が座ったせいで異常に見づらかった。ここのチケ買いは、後楽園以上に席配置の知識と慣れが必要かも。
それでもやっぱり、あのリングとの近さは魅力なんだよなぁ。

  • 第一試合・若手興行でも若手の試合?

今回の若武者は「キャリア2年以内の選手」を主軸とした若手による若手のための興行。で、第一試合は6人タッグ。
内容はよくある「若手による第一試合」。これって必要?「限られた力と技の中で気迫のぶつかりあいを見せる」のはいいんだけど…
どうせこの後もそれほどキャリアに差のある選手は出ないわけだし、言っちゃなんだが観客は祝日明けのド平日にインディー観にくるような層(失礼)なんだから、せっかく各団体から集まってきた選手をこうやって誰が誰だかもよくわからないような中で使っちゃうのはもったいないなぁ、と。
ぶっちゃけ、誰がいたかもよく覚えてないです。残念。でも、こういう試合はそれぞれの興行でやってくれればいいとも思う。

  • 異色対決という定番

ある意味で今回の看板試合となった(笑)メカマミー&lite組‐菊タロー&松山“だっふんだ”勘十郎組。
カード発表の記者会見では「キャリア2年以内の若手」の象徴(?)である黒のショートタイツ姿で、誰にも促されていないのにレスリングの基本攻防を延々と展開しまくったメカマミー組に対し、勘十郎がしゃべろうとすると菊タローが「だっふんだ!」すると“志村顔”になってしまう勘十郎という、無意味にも程がある一幕があった(というかそれしかない)。
試合的には、相手がメカだろうがマミーだろうが構わず菊タローワールドが展開。今、いちばんわがままにプロレスをしてるレスラーは菊タローなのかもしれないなぁ。
菊定番の「レフリーを巻き込んでの急所攻撃」や「合体攻撃を誘っておいてパートナー無視」などの一連のムーブが一段落すると、今度は“だっふんだ”ネタに。ロープ渡り(たぶんオリジナルの名前があるんだろうけど、ちょっと調べた範囲ではまったく見つからず…)中の“だっふんだ”はなかなか見応えがあったなぁ。ロープ上での顔芸とかロープ上と下での言い争いなんか、他じゃなかなか観られないだろうし。
観られたからどうだとか、そういう話は難しくてよくわかりません!
メカマミーも正直そろそろアレなんじゃないかと思うので今のうちに見られてよかったんですが、今回みたいに菊タローに全部持っていかれてるのを見るにつけ、やっぱり正直そろそろアレなんじゃないかって気がしました。

  • 踊るメジャーに見るインディー

第三試合は新日本・田口に対しユニオン・石川。今考えたんだけど、おそらくこの大会随一の動員数差対決。しまった、最初からこの見方に気付いていれば、もっと面白かったかも。
試合は意外にも(失礼)互角なパワー対決。かなりギリギリのところで制した田口が終了後に噂のタグダンスを披露するが、ユニオン石川はパイプイスで悠然と鑑賞すると付き合わずに退散。そっかぁ、もうメジャーもインディーもないんだなぁ。
田口は、試合後のインタビューでもマッスルを意識した発言をするなどなかなか自由度の高い感じでよいです。テーマ曲もここ最近聴いた中でもかなり気に入ったし。
でもダンスするのにわざわざ「やらせてもらっていいですかー!」はちょっと白けちゃったな、そんなこと言わずにやっちゃえばよかったのに。ダンスそのものは期待ほどではなかったけど。

思えば、バトラーツの東京最終興行でルッテン対マレンコのUWFルールマッチを観戦してから幾年月。あの頃の俺よ、今の俺はインディーファンだぞ。どうだびっくりしたか(私信)。
で、佐々木貴&吉川裕太組‐原学&フジタ“Jr”ハヤト組のバトラーツルールマッチ。そういえば、原はこないだのゼロワンで観たんだなぁ。すっかり忘れてた。
こう並ぶと、佐々木の身体の生傷が目立つこと目立つこと。
個人的に「頭を蹴っ飛ばして勝つレスラー(プロレス)」が好きではないので実は佐々木もアレ(しかも蛍光灯まであるし・苦笑)なんだけど、バトルールマッチは嫌いじゃないです。
このルール、これだけ生き残ってるとこを見ると、支持者は多いのかもしれないっスね。全試合コレだと厳しいけど、こういう興行で1試合あるといいなぁ。

  • 幕の内弁当はあまり好きじゃない

なぜなら、何を食ってるかよくわからんうちに満腹になってしまうからです。ジャンボハンバーグ弁当がいいな。
雷陣明スーパー・ドルフィン澤宗紀南野たけし
   対
KAZMA&KAGETORA&柿本大地&ソルジャー組
の試合は、弁当で言ったら幕の内なんじゃないかな。
前述の原が出てたゼロワンで観た澤は武藤ムーブくらいしか見せ場がなかった(そういえばラン武藤を何度も観たという高倉さんが素の澤を見て「誰?」と言っていたのはちょっと面白かった)し、柿本のスープレックスは炸裂したけどメイン観戦後の今は「…?」かもしれないし、雷陣は変なタイツだったし、ドルフィンは赤かったし、南野さんは何してたか覚えてないけどとにかくインパクトあったし、ソルジャーは出番多かったし。
要するに、最後に出てきてフィニッシュだけ持っていったKAZMAには全然のれなかったってことです。

  • 関本LOVE宣言

上でいうところのジャンボハンバーグ、UNヘビー級王者・関本大介とチャンピオン・オブ・ストロンゲスト‐K保持者・真霜拳號との一戦。
関本選手の試合は、とにかくひたすら観てるこっちまで全身に力がみなぎる感じが好きです。もうたまんないっス。レスラーなのにカットしまくってる肉体も好きです。もうたまんないっス。今回は見せなかったけどあの肉体で矢のように突っ込むスイシーダも好きです。もうたまんないっス。
もちろんジャーマンは言うまでもないです。
要するに、今、僕が一番好きなプロレスラーはおそらく関本大介だってことです。もうたまんないっス!関本ぉーっ!!
この試合で、初めて隣のお姉さんと応援する選手が重なってちょっとほっとしました。全部対角線の選手を応援してたなぁ。
こないだの崔領二戦に比べて若干沸点が低かったのは、真霜選手に勝ち目が見えなかったってことにしちゃいます。「過去ニ度の直接対決を制した」って試合前のVがまた…現在のリング上と噛み合ってなくて(2回目は最近らしいけど)。終盤、真霜の真剣(かたな、と読むらしい)で「あわや!」だったんだろうけど、あんまり追い込まれてるように見えなかった。
関本選手が好きで日韓さんが好きで、じゃあどうして僕は大日本LOVEではないんだろう?というのは未解決の疑問です。

  • 雑感

はっきりとした観戦理由があったわけではなく「関本のシングルがあるから行ってみよう」ということで決めたのは、今思えば大いなる必然だったと。
ところでセミのKAZMA、メインの真霜両選手にまったくピンとこなかったんですが、ネットを散歩してみるとK‐DOJOファンのみなさんには相当評価が高い様子。…そ、そうだったの?うーん。
K‐DOJOは、全日でさんざんTAKAさんにお世話になってるから一度は行かなきゃなぁと思ってるうちにGETとRAVEに分かれちゃって、なんだか観づらくなってしまってそのまま観に行ってないのです。後楽園大会とか行ってみようかな。
各試合後にやたらと選手どうしが絡んでいたり、そういう意味では「次」はどうなるかって見せるものだったのかとは思うんですが、そのわりには試合を通してアピールしようって姿勢がはっきり出ていた選手がいたかというと…関本も含めて「いつもの感じ」だったような気がしてしまいます。
その意味では、動員数200倍という越えられない壁をものともしなかった石川修司選手が今大会MVPと…無理矢理ですが決めてしまいたいかも。逆に、「なんで普段は評価が高いの?」と思わされてしまったK‐DOJO勢。TAKAさんには申し訳ないけど、ワーストでした。
でも一番の問題は、あえて上下をつけようとしなければみんな横並びって印象そのもののような気がします。
次回はもっとがんばれプロレス・サミット!!