DDT4・1後楽園大会

pon-taro2007-04-03

  • ヌルヌルが!ヌルヌルが!

佐々木健介中嶋勝彦でローションプロレスをやったというTBSは本当に酷いTV局だと思う。健介オフィスもそんな仕事受けんなよ。ダフ屋で券買ってヤジりに行くぞ。
で、もとはと言えばそのTBSのHERO'Sでの桜庭‐秋山戦aka「すっごい滑るよ!」に端を発したヌルヌル騒動から生まれたキャラクター、ヌルヌルブラザーズ。もはや元ネタの原型すら留めていないというのは、それはそれですごいと思う。
ヌルブラ結成直前には「契約更改」でハブにされまくっていた中澤マイケルが、水を得た魚っちゅーかローションを浴びた変態っちゅーか、誰も止められない/止めたくない暴走の末、松永まで巻き込んでついにタッグタイトル挑戦にまでこぎつけてしまった。しかし会社側は前哨戦などの流れを伝える煽りVを用意しないばかりか、王座戦だというのに第一試合にラインナップするという大英断。
メゲない変態=マイケルはわざわざ発注したという自作Vを披露するが、花見会場や夜の街中でひたすらヌルヌルするという恐るべきおぞましき映像。隙がねぇ・・・
基本的にあまり触りたくないヌルヌルボディに各種の変態殺法(ロープをまたがせて滑らせるヘンタイスライドや初公開のヌルヌルヒップサンド…)で諸橋&高梨の王者組を凌辱するヌルブラ。しかし、ここ一番での自分たちの技も、ヌルヌルが仇となって決まらないのが今までのヌルブラだった。
が、今回のヌルブラはひと味違う。用意の軍手で滑り止め(!)を施したマイケルが、マイケル・ドント・クライで諸橋にギブアップを迫る!
ここは高梨が必死のカット。決まれば必殺を誇るタカタニックを援護に受けた諸橋がクリップラー・フェイスロックで捕獲。これを見た弟・松永が脱出用のローションを投げ込むも、レフェリーのグレースが阻止。しかしその隙をついて、松永は秘密兵器・ローション水鉄砲でマイケルを救出!tooヤングtoマイケル(エビ固め)に切り返したマイケルが3カウントを奪取し、ついに念願のタッグ王座を獲得してしまった!

マ「判定が不服かよ、元チャンピオン!」
松「このベルトは誰のものだ?ぼ〜くた〜ちの〜っ!」

舐めきったマイクに激昂した元王者組が新王者組に襲いかかるが、新王者組はあっという間に逃走。松永に至ってはベルトを忘れて逃げるという有り様。

諸「絶対に取り返す!ヌルヌルに対抗する『何か』を用意しなきゃな…」
高(無言で首を振る)

と、まさかのベルト移動劇。ヌルブラが獲るなんて誰が予想してただろうか、って感じ。
でもヌルヌルには『塩が効く』ってもうバレてるし、今後どう回していくんだろう。だいたい、こないだまでホースメンが持ってたベルトなんだよなぁ…
あと、松永がベルトを忘れていったのにはちょっと呆れた。しかもそのまま放置されて、マイクでいっぱいいっぱいの諸橋が何度も無意識に踏んづけてたし。松井レフェリーが血相変えて回収に来てたけど、今回はこの他にも紙テープの片付けでアタフタしてたり、リング周りのチェックが全体的に杜撰だった気がする。何でよ?DDTはこういうとこ、ちゃんとしないと他の団体より目立っちゃうから気を付けてほしいな。

  • 次の試合…の前に

チャンピオンカーニバルで右肩を負傷したという大鷲透が、欠場の挨拶。こないだの若武者興行での宮本といい、目当ての選手の欠場が多いなぁ。
右鎖骨脱臼で全治1ヶ月とのこと。しっかり養生してまた元気な姿を見せてください。

  • 脚立の強さはその「硬さ」にあり!

初観戦となるアイアンマン・ヘビーメタル王座争奪バトルロイヤル。エニウェア・エニタイムということで開始前の控え室へ乗り込んで王座奪取を狙うドリアン澤田&マンゴー福蛇の新蛇界。続いて現れたアントーニオ本多も全く同じ目論見で脚立の控え室になだれこむが、そこにはすでに佐野&松野らの姿も。駆け付けたグレースが開始ゴングを要請し、10分間のバトルロイヤルは控え室からスタート。
エルボーやチョップ、頭突きなどの全てをその「硬い身体」で弾き返す脚立。ドリアンが毒霧〜チョークスラムキャトルミューティレーションで攻め込むも、王者はまったく攻撃を寄せ付けない。
毒霧で緑に染まった脚立を場外に連れ出したMIKAMI。バルコニーに姿を現した両者は手スリから身を乗り出しながらやりあうが、ついに脚立が下で待ち受ける蛇界軍や本多目掛けてバルコニーダイブ!ガッシャーン!と、激しい落下音が観客のド肝を抜く。
2階からの落下でもさほどダメージを見せない脚立にMIKAMIが決死のスワントーン・ボムを敢行する。MIKAMIすげぇ。
残り10秒で脚立を捕らえた本多がジャイアントスイング。リングに雪崩れこむ選手たちをなぎ倒しながらブン回し、全員でフォールにいくが、脚立はなんとこれもクリア。バトルロイヤル史上初(?)となる王座完全防衛を果たした。
息も絶え絶えで全員引き上げる中、松野さんが退場しながらも執拗に王者に攻めかかるが脚立はこれを寄せ付けず、防衛記録が2回伸びたに留まった。

第三試合は飯伏&鳥羽組‐澤&吉川組。澤や吉川の姿は最近しょっちゅう見るなぁ。ゼロワン、若武者に続いてここでもか。
新空手出身の飯伏にキックスタイルの鳥羽は、澤&吉川のバチバチスタイルに真っ向勝負。なにげに鳥羽のパンチがかなりえぐい入りかたをしていて不安になったり。打撃&関節の攻防の中、今日は飛ばない飯伏がタイガースープレックス・ホールド'85でピン。やはりきれいなブリッジだった。
試合後はクリーンに握手で分かれる両チーム…と思いきや、一瞬後には大乱闘。澤が飯伏にシングル戦をアピール。これは観たい!

  • がんばれDDT

エイプリルフール特別試合。KUDOマッスル坂井組に対しなんと丸藤とディーノのタッグが組まれた…のだが、ディーノは一人でいつもの大暴れもなしにしれーッとリングイン

坂「まさか…」
デ「エイプリルフール、なんてオチじゃダメかしら?」
坂「俺的にはOKだが会場的に気まずい!丸藤がこないなら、コレ(KUDOのヌンチャク)で腹をかっさばいてお詫びしろ!!」
二人がかりでディーノに詰めより、切腹を迫る坂井&KUDO
デ「なんてひどい仕打ちなの!あ〜ぁ、丸藤さえ来てくれたらなぁ〜!」

ディーノの悲鳴を掻き消すように「HYSTERIC」が響きわたり、遂に丸藤がDDTマットに登場!
しかし、今までにDDT(特にディーノ)と絡んだ選手の中でも、丸藤は群を抜いて「DDT色」に染まることを拒否。タッグパートナーであるはずのディーノとのタッチワークまで躊躇う徹底ぶりを見せるが、ディーノが羽交い締めにした坂井が誤爆を誘った(?)ことで、とうとうディーノのキスの餌食になってしまう。
怒った丸藤は坂井に不知火、ディーノにトラースキックを浴びせ、坂井の上に倒れこんだディーノが失神状態ながら3カウントを取った。

デ「アタシが言うのもなんだけど…いいタッグだったと思うんだけどなぁ〜」
丸「そんなことない!もうやめてくれ!(観客からの「ディファカップ!」の声にも)それはないから!」
デ「二人でさ、その…ジュニアの?…先っちょとかをね?」
丸「やめろ!この後ここでウチの興行だけど、お前絶対来るなよ!これフリとかじゃなくて!絶対にだ!」
デ「会社どうしのアレがあるから会場には行かないけどぉ…控え室にず〜っといようかなぁ〜?」
丸「お前な、あの控え室、秋山さんだぞ」
デ「大丈夫よぉ。準ちゃんは理解あるから」丸「…。」
デ「あら、本気で絶句したわねアナタ」

ちゃんちゃん。
観客はそれこそ大鷲とかミラノみたいに丸藤がノリノリになるのを期待してたりそういう空気を作ったりしてたけど、断固拒否したのは丸藤的にはアリのような気がする。でも、だったらなんでこの試合を?ってのも同時に思いますがね。
DDTファンの「笑ってあげよう」的な気構えが、逆に流れをおかしくしてる時があるのは感じてたけど、今回はそれがはっきり出たって感じかな。坂井に「スローモーション(をやれ!)」って声も出てたけど、それに対して坂井が
「そう言われたのはプロレスでかなわない証拠。(マッスルではなく)DDTのリングでやれるだけやりたい」
って反応を見せたのは、個人的には納得。がんばれマッスル、がんばれDDT
そして、丸藤さんありがとう&ごめんなさい。

  • セミ前、ビジョンに何やら映像が。脚立を蹴り倒したレフェリーのグレースが、愛犬をお座りさせてカウント3。アイアンマン王座はココアちゃん(♀)に。
  • 神は天に在まし、世は全てアロハオエ

「じっちゃん(リッキー・スティムボート)の名に懸けて」柿本大地の出生の秘密を解き明かすはずだったアントーニオ“ザ・ドラゴン”本多が、何故か古畑のテーマとともにスクリーンに登場。「柿本の出生の鍵を握る最後の証拠」を得たと言う。
その証拠とは携帯電話。柿本の母・信子が「アロハオエ」と電話に出た際に発信していたその電話が、キング・アラモアナのものだと判明したのだ。出入国監理局まで調査したという本多は信子が20数年前にハワイに渡航していた事実もつきとめ、事件の全貌をレディコミ風マンガつきで明らかにする。

クイズ番組の懸賞に当選した24年前の柿本一家(大地の生まれる10ヶ月前)は、ハワイ旅行にやってきた。
その時、ツアーの添乗員をしていた若き日のアラモアナに信子は一目惚れしてしまう。
ハワイの夜をビーチで共にする二人…(マンがはモザイク入りのラブシーン)
安い懸賞ツアーはわずかに一泊二日。
しかし、その一夜で信子に宿った子供こそ、柿本大地だったのだ!

「マイ・サン!」と呼び掛けるアラモアナに、どう対応していいか戸惑う柿本。リングサイドの母・信子は顔を覆いっぱなし(隣の風香は爆笑&写メ撮りまくり)。
「オレは柿本を信じる!」と断言する猪熊&星誕期だが、相次いで柿本のラリアート誤爆にあい「騙されたー!」「ウラギラレター!」
ドタバタとした展開の中、ついにKoo様が柿本を肩車に捕らえ、プリンス・トーゴーがハワイアン・インパクトの体勢に入る。
しかし、キング・アラモアナが割って入り、柿本を庇って「ノー!」。周囲の困惑をよそに抱擁するキングと柿本。が、次の瞬間、キングは柿本にチョークスラム。続けざまのPHSでフォール勝ちをおさめてしまった。
この間に、本多は柿本兄を呼び寄せる。その手には黄色い看板が。
「ほらほら柿本、コレ」
示した看板には『ドッキリ!』の文字が。
「そんなぁー!」頭を抱える柿本。
「ドッキリでしたー」
「知らなかったぁー!」ショックを隠しきれない様子…だが「オレがハワイアンだったなんてー!」
ドッキリを真に受けてしまった柿本は、バックステージでaWo入りを決意したという。
これは…aWo解散フラグ??

  • 10年めのエイプリルフール

KO-D無差別級王者・HARASHIMA高木三四郎が挑むタイトルマッチ。
前哨戦でHARASHIMAの膝を破壊したと豪語する三四郎は、リバース・インディアンデスロックやエプロンからのドラゴンスクリューなど、リング内外でHARASHIMAの膝を徹底的に攻撃。
三四郎は場外で鉄柱に立て掛けたテーブルにHARASHIMAをホイップしようとするが、ここでHARASHIMAが逆に三四郎をテーブルに叩きつけることに成功。リング下にそのテーブルを設置し、ボディープレスを見舞う。
HARASHIMAの蒼魔刀を三四郎が低空ドロップキックで返し、三四郎のシットダウンひまわりボム(SHB)をHARASHIMAがコルバタで返す。一進一退の攻防が続く。
HARASHIMAは変形みちドラⅡ、ファイアーバード、リバースフランケン。三四郎ラリアートにSHB。
両者の意地がぶつかり合う中、ついにHARASHIMAが蒼魔刀からの完璧な押さえ込みで三四郎を降し、防衛に成功した。

三「よくやったよ。俺様の時代は終わった。今年限りで引退する」
HA「た、高木さん?」
三「嘘じゃー!HARASHIMADDTを築いた俺様、マッスルの坂井のように、お前たちで新しい時代を作れ!」

三四郎、客席に突入してFIRE!で締めて帰ってしまう。
HARASHIMAは飯伏を呼び込み、ディファカップ参戦を報告。
「俺は負けない!何故なら!鍛えているからだー!」