5・4DDT後楽園大会

pon-taro2007-05-05


今日の興行は、カード的には弱めというか…話題性としては正直欠けるラインナップ。
けど内容的にはド安定。っても単調なわけではなく、ただ「やっぱDDTは観に行かないと何が起きるかわからん!」っていう意味でね。
この日はDDTとマッスルハウスを昼夜観戦してしまったので、DDTのほうはざっくりめに書く……予定。

  • 1.○澤宗紀(ノックアウト)タノムサク鳥羽●

最近、ほんとうに行く団体行く興行のどれにも顔を出している印象の澤宗紀。今日のDDTでは第一試合で、キックレスラー(?)タノムサク鳥羽と対決。
おー、面白そうだが地味!…そう思っていた時期が俺にもありました。(AA略
キックボクシングスタイルの鳥羽の右ストレートを、何度となく顔面で受ける澤。受けたらお返しとばかりに澤は掌底&蹴りを続けざまに繰り出す。
キック観戦が多い自分からすると、ダウン性のハードヒットがとめどなく続く文字通りのバチバチファイトがもう、のっけからガンガンに熱かった!客席もいきなりスイッチ入れられた様子で、地味とか思ってた自分が恥ずかしくなった。
澤の四の字に捕まった鳥羽が、上体起こして殴りにいき、澤がそれに応えて顔を突き出したときの
鳥羽「張ってこいよコノヤロウ!」
澤 「あぁ?そうかよ!!」
が激アツだった!!
最後は鳥羽の右ストレートと澤のハイキックが交錯してダブルダウンから、カウント9で立ち上がった澤が勝利。大激戦を展開した両者に、会場から暖かい拍手が巻きおこる。
ただ、元からアバラを負傷していた上に試合中に左足も痛めたらしい鳥羽選手が心配。終了後にすれ違った時に思わず
「足、大丈夫なんですか?」
と聞いたら無言で顔をしかめて首を振られてしまった…AVライターに本格転身、ってなったら寂しいので、がんばってほしいと思います。ところで、その鳥羽が入場の時に着ていたV&RのTシャツとか(ry

この試合は、DDTvsアイスリボン全面対抗戦・ダブルリングハンディキャップマッチ。
先日の新木場大会でディーノがなぜかいきなりアイスリボンの完全否定を始め、会場に来ていてそれを聞いたさくらえみがヒート。急遽組まれた遺恨清算マッチである。
試合前のビジョンには、ふてぶてしい表情でソファーにふんぞり返った大家健が現れ
「DDTはこの俺を認めようとしない。しかしアイスリボンは違う。俺を慕ってくれているみなみ飛香ちゃんのため、俺はどんなことでもしてDDTを潰してやる!」
と言い放つ。泣いて頼んだ「引退撤回火の輪くぐり」に成功したことで必要以上に自信をもってしまったらしいが、当然会場はドン引き。
ちなみに飛香ちゃんは12歳だとか…アングルにしてもずいぶんヤバい。で、ダブルリングということで、通常のリング内にアイスリボンで使用している低反発マット(一枚)が持ち込まれた。って、それで「ダブル」と呼ばせるのかいああそうかい(笑)。
先に入場していたディーノを取り囲むようにアイスリボン軍(選手の3人&キッズ多数)がダンスを披露して試合開始。と、大家がエプロンで、わざわざマイクを持ちながらセコンド…だが、なぜかそこはニュートラルコーナー。
大家の檄はリング上には全く影響を及ぼさないものの、会場の気圧は否が応にも急低下。…と思っていたら、ディーノがさくらに逆エビ固めを繰り出すと、
「あぁ〜っ!さくらの腰は、GWの連戦でボロボロなんだぁ〜っ!やめろ〜っ!」
と、試合の流れを左右するとんでもない暴露を始める大家。リーダーさくらえみのピンチにキッズたちが雪崩れ込んでカットに向かうが、さくらいびりを一時中止したディーノは○○前の少女たちでも容赦のないパンチ、ストンピング、ボディスラムで蹴散らしていく。
邪魔なガキどもを追い払ったディーノは、改めてさくらを仕留めにかかる。きつい角度のサソリ固めで追い込むと、キッズたちは今度は手に手にタオルを持ってエプロンに。それを見た大家は
「お前ら何やってんだ!アイスリボンは最強なんだから負けを認めるなんてとんでもない!」
と口走るが、愛しの飛香ちゃん(うぇ…)がタオルを取り出すと
「そうか…それじゃしかたない。好きにしなよ」
それを聞いたキッズたちは一斉にタオル投入。
大家が大騒ぎしていたわりに試合そのものはほぼ一方的、収まりのつかないディーノは試合後もキッズ相手に暴れまくる。そしてそのディーノがついにみなみ飛香に照準を定めると…今までエプロンで騒ぐだけだった大家がたまらずリングイン
が、ディーノのフロントキックで簡単に返り討ち。錯乱した大家は(ていうかずっと錯乱してたみたいなもんだが)ママレスラーの石井を捕まえると、
「そこまでだディーノ!みなみちゃんに手を出すな!この年増がどうなっても知らねぇぞ!!」
と、隠し持っていたナイフを取り出して叫ぶ。
観(させられ)てる俺たちも脅されている(ようなそうでないような)ディーノも困惑。ほんとうに困惑。どうしようかこの人?
そこに、「いいかげんにしてくださーい!」とさくらが割って入ると、大家にエースクラッシャー。続けてディーノの男色ドライバーで大家はKO。さくらえみはマイクを持つと
「なんなんですか大家さん!アイスリボンが最強だとか…何か勘違いしてませんかっ?!」
会場爆笑。ほとんど泣き顔のさくらはさらに
「だいたいですねっ!大家さんはアイスリボンには何っの関係もないじゃないですかーっ!!」
会場大爆笑。
これを聞いたディーノ、
「なんかわかんないけど…コイツの言ってることはアイスリボンとは関係ないの?」
さくら「ありません」
ディーノ「そう…やっぱりよくわかんないんだけど、アタシが勘違いしてたってことなのかしら?」
さくら「ディーノさん…!!」
めでたしめでたし。
ノリでディーノを付き合わせながら「がんばるぞっ!おーっ!!」で締めたアイスリボン勢が引き上げると、リング上には大家とみなみ飛香が残っている。
「みなみちゃん…こんなことになっちゃったけど、みなみちゃんは俺の気持ち、わかってくれるよね?」
後楽園を埋めつくした老若男女が引きまくる中、大家がみなみに歩み寄ると…
みなみは無言でビンタ!そして走って逃げる!会場大歓声!!
これで終われば本当にハッピーエンドなのだが、大家健は最後まですごかった。
「俺…全てを失なっちまったよ…ヘヘッ!でも俺は負けねぇぞ!みなさん、ご起立ください!」
観客全員『えええぇぇぇぇ〜〜〜っっ?!』
しかし大家は恐ろしいほどの拒否反応もまったく意に介さず
「3、2、1、ガンバレ☆俺!やります。お願いします」
1500人が一人も立たず。
「いくぞーっ!3!2!1!ガンバレ☆俺〜っ!!」
なんというか、ディーノのやりすぎな攻めとかさくらえみの全体的な感じとか、普通ならいくらでも突っ込まれる試合だったんだけど、もう負の部分をまるごと大家が特盛りで持ってっちゃった感じ。すぐ上で「すごかった」って書いたけど、すごいっちゅーかなんちゅーか…とにかくすごいの。でも全然すごくないの。それがもう、すごいのよね。
大家の話はもう、それ以上表現できないからいいや。
ディーノ姐さんはよかったな〜。ストンピングとかみんな引いてたけど、少なくとも俺はノリノリだった。なんと言っても「こうならないはずがない」って覚悟してたからなんだろうけどね。
もうガッツガツ踏んでましたよ。女の子を。ぎゃはははは!!
いやぁ、周りの視線が痛かった…

  • 大鷲透復帰記念・大鷲ランブル‐ちゃんこカーニバル(ちゃんカン)

言葉の響きはいいものの、何をするつもりなのかさっぱりわからなかったこの試合。というか、言い出したスイカ坂井(旧名マッスル坂井)自身がとある理由(笑)で内容どころじゃなかったらしい。
興行開始直前になっても、
ドリアン「結局なにやればいいんだよ」
イカ 「あの、自分、ぶっちゃけ夜(マッスルハウス4)のことでいっぱいいっぱいなんです」
マンゴー「よし、じゃあ新蛇界の本来の目標に戻ろう!」
マンゴー福田が先導する新蛇界転生の本来の目的…それは、人類フルーツ人間化計画。
すでに新蛇界はいつのまにかDDT内を着々とフルーツ化することに成功している。
ポイズン澤田JULIE→ドリアン澤田JULIE(オリジナルメンバー)
ベアー福田マンゴー福田(オリジナルメンバー/リーダー)
ゴージャス松野→ザクロ松野
MIKAMI→MIKAN
マッスル坂井→スイカ坂井(改造失敗で分類上は野菜であるスイカに)
これに対抗…というか、欠場中にすっかりDDTの現状に疎くなってしまった大鷲のもとに、D‐BOX時代からの子分格の猪熊裕介が「対フルーツ軍団の強力なアイテムを手に入れた」と駆け付ける。
持ってきたのは、どこからどう見ても「DHCメイク落としシート」なのだが、猪熊はこれを「フルーツの呪いを解くことができる解毒シート」と言い張る。猪熊によれば、このシートでフルーツ人間の顔を拭くと、一見フェイスペイントに見えるフルーツ化の原因となる毒がサッパリ落ちるのだそうだ。
最高の武器(DHCシート)と最高の仲間(猪熊裕介&再来日したアメリカン・バルーン佐野直)を得た大鷲透が、今、フルーツ軍団打倒に立ち上がった!
のだが、控え室からリングに向かう途中、謎の手が佐野をこっそりとさらっていった…


○猪熊裕介&大鷲透アメリカンバルーン
  (十字架固め)
●MIKAN&ドリアン澤田JULIE&マンゴー福田
 ザクロ松野&スイカ坂井&佐野ラーメン


で、肝心の試合とかはもうグダグダもいいところだったので割愛。とりあえず、スイカ坂井は(スイカだから)上半身を真っ赤に塗ってきた、と思いきや、背中は白いままだったとか、透ちゃんはどうにもザクロさんがお気に召さないようでイライラしてたけど妙にガチっぽかったとか、アメバルはあんまりプッシュされてなかったとか。
そんなこんなでフルーツ軍団が大鷲を集中攻撃している間に、猪熊がMIKANを丸めこんでピン。
透ちゃんは「3vs6のハンディキャップってどういうことだ」とか「俺様がいない間に何があったのかさっぱり見当がつかない」とか「(ザクロさんに)空気読まずに変なことしゃべって流れを悪くするんじゃねぇぞ」などとひとしきり文句を言って、
大鷲「とにかく俺様たちが勝ったんだからお前ら一列に並べ!そして一枚ずつこのシートを取れ」
果物「これってDHC?」「DHCだって」「DHC」
大鷲「いいから早く拭け!!」
すると、フルーツ化の呪いはDHCの解毒作用できれいさっぱり消滅。マッスル坂井
「自分はこの後のマッスル、MIKAMIさんは6日のクルーザーゲーム!お互いがんばりましょう!!」
と、このギミックのためにわざわざブログのタイトルやテーマカラーまで変えていたMIKAMIと共に
「スク〜ルボ〜イ!」
で締め。あ、そうそう。DSJとマンゴーは、解毒シートで拭かれる前にサッサと逃げ出してましたとさ。
いやぁ…ひどい試合だった。まずとにかく人が多いわ、それにしちゃ「ランブル」でもなんでもないわ、強烈キャラのアメバルは初見の客もいるだろうになんの前フリもないわ。
だいたい、この前の試合で大家がアレで、また大人数が入り乱れる試合でしかも松野さんもいるというのに佐野までいるという過剰っぷりはどうだ。佐野が何かしようとするたびに周りもまた一つ引いていくっていう。
スキットも、こうやって書き起こしてみるとわりと練られてたのがわかったけど、現場だとなんか回りくどいっていうかピントが絞れなかったというか。


しかもこの直後、リングの破損が見つかって急遽15分の休憩に。前回の後楽園でもあったけど、今回はタイミング的なものも含めてかなり深刻なアクシデントだった。

  • 前半戦総括

文章にしてみると、そんなに破綻してるようには見えなくてすごく驚いてます。
『ここのとこ、DDTは後楽園でハズしちゃってるなぁ…』
と、休憩中に考えていたのでした。
後半戦は明日以降に。