『プロレス「悪夢の十年」を問う』を立ち読みして気分が悪くなった。

K‐1のエージェントか何かをやってるアメリカ人にインタビューをとってるんだが、まあそのインタビュアーの卑屈なこと。


編「WWEのファンは、プロレスをガチだと思ってるの?」
米「そういう人もいるけどごく一部だよ。そうだね、会場にいる75%はプロレスの仕組みを知っているんじゃないかな」
編「結果が決まってるってわかってるのに、みんなプロレスを見るの?」
米「大事なのはストーリーラインさ。先にどっちが勝つかまでわかってたら無理だろうけど、今リングに現れた二人のうちどっちが勝つか、それはわからないだろう?」
編「日本ではね、レフェリーがプロレスの裏側を暴露して、みんなショックを受けたんだ…」
米「バラしちゃったの?信じてる人がいるんだったら、バラしちゃうのはまずいよね(笑)」


こんなバカな記者が、日本のプロレスファンの代表だなんて思われたら、それはもう日本のプロレスだけじゃなくて日本のエンターテイメント精神そのものの危機だ。
本当に、もうヤオガチ論だけにこだわるバカはプロレスって言葉を口にしてほしくないよなぁ。
ま、今やこういうプロレス霊も都市伝説みたいなもんなんだろうけど。


米「だからね、さっきも言ったけど、大切なのはストーリーだよ。ちゃんとした計算と、あとほんの少しでいいから、『でもどうなるかわからない』って思わせることだね」
編「それをすればプロレスは復活できる?」
米「子供をプロレスファンにすることだね、子供は夢を見るのが好きだから。大人になってプロレスの仕組みを知って離れていくのはしかたないけどね」
編「アメリカの子供は…例えばサンタを信じてるの?」
米「信じてるよ。大人はみんなサンタがいるって言うからね(笑)。
テレビでももうすぐサンタがやってくるって言うし、ショッピングモールに行けばサンタがいて、『やあ、君へのプレゼントは何がいいかな?』って聞くんだ。親はそれで子供に何を買ってやればいいかわかるってことさ。
でも、かしこい子供は疑問に思って、『どうしてこんなところにサンタがいるの?世界にサンタは何人いるの?」って親に尋ねる。すると親は『クリスマスは忙しいから、サンタは世界中でお弟子さんを集めるんだよ』って。ストーリーラインを作るっていうのは、つまりこういうことだよ」
編「日本のプロレスでもそれをすれば、人気は復活すると思う?」
米「ストーリーラインをしっかり作る。子供をプロレスファンにする。プロレスは、まだまだ影響力を失っていないと思うよ」
編「…ゴールデンタイムのTV中継がない日本では、難しい話です」



少しは俺の感じた不快感を共有してもらえたかなぁ?
まだあるんだぜ。いいかげん嫌になって後のほうのページをめくったら、若い姉ちゃんを連れたターザン山本がいたんだ。
糞ジジイ早く○ね!



プロレスが好きじゃない奴は無理にプロレスにつきあってもらわなくていいよ。
お前ら、ただ「プロレス」って言いたいだけ…じゃなくて、「プロレスは終わった」って言いたいだけだろ!


残念でした。まだ終わってねぇよ、バーカ!