【祭】5/3〜6・くらやみ祭り@大国魂神社。

pon-taro2009-05-11

GWと言えばコレ!府中・大国魂神社のくらやみ祭りに行ってまいりました。
徒歩でも20分くらいのもんだから、そんな「行ってきた」ってほどでもないんですけどね。


さて。
森閑とした境内とけやき並木で有名なこの大国魂神社は、古くから、武蔵国の総社(地域の神社を集めて祀ったもの)として敬われてきた…
らしいのだけど、これがまあ、なんと大化の改新まで遡るってんだからたいしたもんですよね。

「総社」という形態は、律令時代に各地に赴任した国司の、最初の仕事のひとつとして「担当区域の神社にあいさつして回る」というのがあったそうで、いちいちそれを回るのが面倒(そこまで露骨かどうかはわかりませんが)だった、と。
そこで、役所の近所に回るべき神社を集めたこの「総社」を建て、ここに詣でることで手間を省いたとの事。

というわけで、「総社」は、いわゆる社格が高いのはもちろんのこと、かつて行政の中心地がここにあった、という証でもあるわけですね。
ここ府中の大国魂神社は、武蔵国の総社として、例えば源頼朝徳川家康、あるいは北条氏など、関東を基盤とする大勢力の庇護を受けまくっていたようです。


そんなわけでこの「くらやみ祭り」、今でも相当に賑やかで、画像1枚めのような山車が2枚めのようにならんだり、その名の由来となったように神輿が真夜中に街を練り歩いたり、競馬式(こまくらべ)や古式のやぶさめ(3枚めの馬が活躍!)など、毎年盛大に挙行されております。

しかしまあ「くらやみ」で「祭り」だけはあり、かつて、下々にとっては相当に猥雑だったという話もあります。
司馬遼太郎の「燃えよ剣」では、このくらやみ祭りの期間中、集まった男女は夜闇に乗じてそこら中でおっ始めちゃったりしていた(何を?)なんて描写が。


今は残念ながら(だから何が?)そうした風習は残ってないようですが、それでも、この「くらやみ祭り」が、府中の市民から愛される伝統のお祭りであることには変わりありません。

…などと、今回は紀行文風にシメ!