高尾山襲撃。

pon-taro2009-08-20

「紀行」カテゴリを作ったほうがいいのかなぁ。ま、いいか(苦笑)。
というわけで、mixiに書いたものを転載します。

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まったくの不意に、マイミク某氏と高尾山を襲撃してまいりました。


京王線高尾山口駅前からリフトorケーブルカーで中腹まで登ると、もう絶景!(写真1)
…リフトはお勧めしません。激怖ぇ。怖かったんだよぉ!

なので、降りはもっと無理。今回さっそく、ケーブルカーで降りてきました。ケーブルカーでもじゅうぶん怖いんですけどね。


で、この中腹に、最近大人気のビアガーデンがございます。もう、このためだけに来るのも全然アリでしょうなぁ。
やっぱり、高尾まで行くと、空気が違いますよ。だってもう、山なんだもの。新宿から1時間足らずで、迷惑なくらいの大自然。これがもう、かえがたい高尾の魅力です。


さて、中腹には着いたものの、実は絶景ポイントは写真1くらい(しかも、これも木々の梢の間から無理やり景色よく見えるよう撮ったものだったりする)なわけで、

「山に来た!」

と実感するには、微妙にモヤモヤしてしまうのです。
そんな我々の前に、

薬王院 15分(注・霊山でもある高尾山の、中核を成すお寺のこと)
・頂上 40分

という看板が。時刻はこの時点で午後2時前。こうなったら、
「とりあえず薬王院を見てみて、頂上まではさすがに登れないだろうけど様子だけ確認してみよう」
ってなるのは当然ですよね。


そんなわけで、薬王院襲撃。
途中、謎の「蛸供養」の石碑(写真2)に戸惑ったり(ここにあるたこ杉はわりと見もの)、「この石段は108段あります」という石段を数えながら登っていたら軽く10段は数え間違えて全然足りなかったり、高尾山の伝統である信徒による杉苗の献納に呆れかえったり(だって、こっちは毎年花粉症に苦しんでるのに、こいつら平気で何千本と納めやがるんだぜ?!)しながら、山道を歩いて薬王院へ到達です。

ここの裏手には、「修験根本道場」というのがありました。ちゃちいのですが、見る人が見たら何かを感じるかもしれません。
ていうかそもそもの話、こんな山の中に、土木機械もないのに本殿だ書院だと建てまくった昔の人はすげぇ、っていうのが先ですな。


気を取り直してさらに登ると、ついに我々の前にこの霊峰・高尾山の山頂が!(写真3)
…要するに、薬王院付近も、見晴らしは大してよくなかったわけで。
そしてさらに、なんと頂上すら、生い茂る木々のせいでこれという眺望は開けていない有り様でした。というわけで、合い言葉は

「高尾山へはケーブルカーで!」

あんな頂上から江ノ島なんか、見えるわけねーよ…。
初回はともかく、2回め以降は、せいぜい薬王院にお参りするくらいで十分ではなかろうか。

頂上とそれまでの行程で違っていたことといえば、自販機の飲み物が120/150円だったのが150/200円になってたくらいです。茶屋も、風景がよさそうなとこには建ってなかったからなぁ。ところてん食うくらいが関の山ですかね(山だけに)。
写真3の背景は、頂上付近でいちばん開けていたあたりです。が、ここも、「頂上」として開放されているエリアの中では2、3段下がったあたりだったりするという。


そんなこんなで、
「永田さんの例の白目顔はどことなく不動明王っぽいから、四天王に加えてもらって、持国天増長天広目天多聞天・永田天になればいい」
とか言いながら(注・疲れてました)下山。
途中で蕎麦でも食っていこう…と思いきや、時刻はすでに4時を回っており、我々が下るのに合わせるかのように、道々の土産屋や蕎麦屋茶店が、バタバタと店じまいをしていくという間の悪さ。

結局、ケーブルカーで麓まで降りてから、「高橋屋」という蕎麦屋さんでビール&蕎麦とあいなりました。

「高橋屋」さん、超お勧めです。美味い!蕎麦屋の息子である自分が言うのだから間違いないですよ!
…まあ、俺が都内でごろちゃらしてる間に、いつのまにか親父が脱サラして蕎麦屋を始めてたってだけの「蕎麦屋の息子」ですがね。

いやでも、本当に美味かったです。とりあえずせいろを食ったんだけど、蕎麦の香りがすごくよかったから、夏期限定の「辛味大根そば」なんかはかなりのものだろうなぁ…と想像させられました。
高尾山口駅前「高橋屋」。夕方6時までの営業ですので、お立ち寄りの際はお気をつけくださいませ。



なんか文章にすると不満タラタラですが、登って降りてくると、ちゃんと充実するものはあります。今年の夏は暑すぎないし、どうせ旨いビールを呑むのならば、軽く30分〜1時間くらい山内散策してもバチは当たりませんよ。
事実、我々は今後も行く気まんまんですからね。
適度な運動と美味い蕎麦とビール。いいオヤジのいい休日、かくあるべし。ってもんですよ、はい。

突発もいいとこの高尾山襲撃は、思いのほかアタリでした。
景色にさえ期待しすぎなければ、さすがは都内観光の王道の一角と呼べるでしょうね。

南無飯縄大権現。おしまい。