8日午後7時より、TVKにて「全日本プロレスマザースペシャル」が放送。

全日本プロレスマザースペシャル 9・26横浜文化体育館
2009年11月08日(日)19:00-20:55
tvk1(031ch)

▽9/26に行われた試合の模様をお届けする
高山善廣 VS 小島聡
カズ・ハヤシ VS スペル・クレイジー
船木誠勝 VS 鈴木みのる▽ほか

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

日曜夜のゴールデンタイムに、プロレスが帰ってきた!
UHFだけどな!

いやいや、でもすごいことよね?


大会じたいは、マニアの関心は船木vs鈴木の一点に絞られていたように思う。そんな中、セミとメインにラインナップされた世界ジュニアと三冠ヘビー級のふたつのタイトルマッチが、「武藤ゼンニッポン」のアイデンティティをアピールできたか否か。
個人的には、世界ジュニア丸藤政権の誕生と崩壊(丸藤vs近藤、カズvs丸藤は素晴らしい試合だったねぇ!)以降、高山とか西村とか長州とかヘイトとかゾディアックとか曙とか浜とか、どうにも波に乗り切れずに求心力を失っているように見える武藤ゼンニッポン。
ハマったときの爆発力はまだまだあるはずだと期待しているので、明日の放送はやはり楽しみです。
一時の、「プロレス最後の砦」とまで思わせた勢いを、取り戻すことはできるのか?!

ケージフォース・フェザー級トーナメント決勝を(今ごろ)見た。

星野すげぇぇぇ!
強ぇぇぇ!
カッコいいぃぃぃ!


いやー、録ったビデオはちゃんと見なきゃいけないですね。


ネオブラ優勝者が修斗の俊英に圧勝…うぁあ、気持ちよすぎてどうしよう。寝技で攻めっぱなしだもんなぁ。ああ、すげぇすげぇ。アドレナリン的な何かが止まらない!


素晴らしかった。10ヶ月遅いが、星野選手、おめでとう!おめでとう!

BSマンガ夜話「もやしもん」を見た。

「沢木に存在感がない」
って話題がやたらと中心になってたけど、それってそんなにやいのやいのとはやすことなのかね?


もやしもん」は、作者がくどいくらいに「フィクション」であることにこだわってるわけですよ。
このリアル志向でメッセージ性の強い作品を、作者は「エンターテイメント」として描いている覚悟があって、その「フィクション性」の根幹にあるのが

「そうえもんは菌が見えちゃうんです」

という設定である以上、いくらストーリーを美女たちに引っ張られていようと、どれだけ菌どもがかわいらしく画面を席巻しようと、「もやしもん」の主人公が沢木であるっていうことは揺るぎないことだと思うんだよね。たぶん、作者にとって、それ以上の「主人公性」は必要ないんじゃないだろうか。


美味しんぼを超えた」っていうのは、このフィクション性がありかつ農大というアカデミックな舞台装置を設定したことによって、科学的真実や歴史や社会的問題からビシッと一定の距離を置くことで相対化できたからなんじゃないのかね。
たとえば、納豆についての「発酵のメカニズム」「発酵食品の文化史」「食える/食えぬという立場」とか。


たぶん作者がこの作品を描くいちばんのきっかけになったのは、
「ホモサピめ何言ってやがる。俺たちは俺たちのやりたいようにしてるだけだぜ」
という、菌たちのナマの声を人間に届けたかったからなんじゃないか。
「発酵と腐敗は仕組みとしては同じもので、人間にとって有用かそうでないかによって呼ばれ方が違うだけ」という話はよく聞くけど、それをそのまんま「菌の声」として対象化したら、人間が自分の都合で冷凍うどんの歯ごたえを増すためにタピオカを混ぜてみたり、でもタピオカはもともとデンプンだから別にだからどうってわけじゃないかもしれない、というように、付随的にいろんなものが相対化されていって、結果としてこのマンガが「啓蒙書」として独自の視点を備えるに至った、というのが実際のところなんじゃないだろうか。


菌が生活し、樹教授が講義し、沢木たちが動くとその結果また菌たちの生活(はたらき)が変わる。それを沢木の能力によって読者に提示することで、「発酵」という現象に対する読者の視点が一周するわけですよ。
もし、この作品が、沢木の能力が樹教授の企みによって菌をほしいままに操作することに使われる、というような話になっていたら、たぶん今の「もやしもん」のような多様性は出てこなかったんじゃなかろうか。それは、単なるヒーローものでしかないわけで。
でもアレかな。まだ8巻読んでないから、またちょっと現時点では違う傾向になってるのかな。明日にでも8巻買ってくるべ。


とにかく、今回の放送については、
「美女たちの顔がみんな同じだ」
「脚フェチ」
「女は美しくて強い、男たちはガキっぽくて太刀打ちできない」
と、そういうとこからもう一段踏み込んだ話が聞きたかったなぁ。
「リズム感や間の取り方が独特」って、「ケロロ軍曹」のときも昨日の女性マンガでも言ってた気がするけど(笑)、じゃあこの「もやしもん」では具体的にどうなのか?とか。


なんかアレだ。楽しみにしてたんだけど、わりとどうでもいい話題に終始されちゃったって気がするなぁ。あくまで自分にとっては、だけどさ。
もう一回取り上げてくれないかなぁ。無理なんだろうけど、ね。

ブログ管理(?)。

pon-taro2009-10-20

久々にはてなアンテナを追加したのでご紹介。適当なカテゴリーがないから「日常」にしちゃったけど。

「多重ロマンチック」さん
新日本プロレスLOVEな超更新ブログ。
新日本ゆかりの話題がほとんどなのに、ほぼ毎日更新されるという驚異的な頻度。なんだかんだ言っても、新日本って大メジャーなんだなぁ。
ただのまとめにとどまらず、考察の視点と文章の面白さも抜群です。

「extream party」さん
いわゆる「神サイト」。DDT系のほぼすべての興行を、インターネット上で再現しておられます。
こういうサイト、こういう管理人さんを惹きつけ続けているからDDTはすごい、という表現さえ、逆に成立するのではないか。個人サイトでこれだけ熱烈に支援されてる団体、ほかにありますか?

「Studio* Paralyze」さん
ゲーム攻略ブログ。
基本的にはRPG中心ながら、自分がここにたどり着いたのは「エースコンバット」シリーズがきっかけでした。
実プレイのいわゆる「実況」なんだけど、その驚異的なやりこみといかにも実感あふれる「あるある!」なプレイヤーのつぶやきのバランスが最高です。
管理人さんは最近ガンオタをカミングアウト(笑)して、現在はPS3「機動戦士ガンダム戦記」を絶賛攻略中。

アンテナ未登録ながら、毎日二回は更新チェックのために直接訪問していたサイトさんたちでございます。

9・20DDT銀座ベノア「GINZA NOW」観戦記・後編。

  • 6、61本3本勝負

飯伏幸太&KUDO&Y・ウラノ&マサ高梨
(2−1)
高木三四郎&MIKAMI&P・澤田JULIE&T・鳥羽

シングル王者・飯伏とタッグ王者・KUDO&ウラノを擁する赤コーナーには、ミスター反体制・高梨がつく。青コーナー側はと言えば、シングルに挑むMIKAMIと、サスケと組んでタッグ挑戦する高木。

高木「後楽園前最後の前哨戦、ただの8人タッグじゃつまらねぇだろ。3本勝負だ。61分3本勝負でどうだ!」
高梨「汁社長、なかなかいいこと言うじゃねぇか!こっちはチャンピオンチームだ。穴はねぇ。世代交代ってやつを教えてやるよ!お前らやっちまえ!」

高梨の音頭でチャンピオンチームが奇襲。MIKAMIと1対1の状況を作っていきなりタカタニックで勝負にいくが、MIKAMIにあっさりスク〜ルボ〜イで丸めこまれる。
そうだよ。チャンピオンチームの「穴」は、高梨本人なんだよな(笑)。


?○MIKAMI
(0分33秒、スク〜ルボ〜イ)
高梨●


続けて2本めは高木vsヤスからスタート。ヤスはKUDOを呼び込んで連携を狙うが、高木はダブルクローズラインで蹴散らす。
双方交代して、飯伏vs鳥羽に。鳥羽が殴る殴る殴る!飯伏をダウンさせるとコーナーの3人も殴り落とし、MIKAMIにスイッチ。
替わったMIKAMIは、コーナーでナックルとリバーススプラッシュ。と、すぐさま高木と交代。高木もロープを利用したヒップドロップで飯伏を痛めつけ、ポイズンを呼ぶ。高木&ポイズンのダブルクローズラインから、ポイズンがパイルドライバー、さらに足4の字。飯伏がロープエスケープに成功するや、再度鳥羽が入ってキック、監獄固め!そのまま飯伏の顔面にパンチを浴びせていく。

長く捕まる飯伏。高木がその飯伏を場外に落とし乱戦に。ここ、選手が近すぎて何が何だかわかんなかったぜー。
気がつけば飯伏とMIKAMIがリング内。タイトル戦直前の直接対決だが、MIKAMIは飯伏のハイキックにオーバーヘッドキックを華麗にかわし、研究の成果を見せつけながら高木へタッチ。
ここで、満を持して高木がドラゴンリングインからドロップキック!…は、飯伏があっさりかわしてついにKUDOとタッチ成立!ドラゴン殺法、不発。

さんざん待たされたKUDOは高木のクローズラインを逆上がりでかわしてヤスを呼ぶが、高木はタッグ王者組をまとめて担いで投げ捨てる。赤コーナーから高梨、青コーナーからポイズンも介入、ポイズンは高梨をチョークスラムの体勢にとらえるが、高梨は指に噛みついて阻止。
高梨とKUDO&ヤスは3人がかりでポイズンに攻めかかるが、ここでポイズンの呪文が炸裂!ポイズンはキャトル・ミューティレーションで一気にKUDOを攻め込むが、高梨がカット。ポイズンはさらにKUDOチョークスラムを仕掛けるも、KUDOは着地してネックブリーカー。そこをヤスがスクールボーイで丸めこみ、KUDOがジャックナイフで固めると3カウントが入った。


?○KUDO
(11分38秒、ジャックナイフ式エビ固め)
PSJ●


さあ、1‐1で3本め!
まずは、KUDOの勝利をアシストしたヤスを高木がとらえ、コーナーに詰めて「北斗百烈拳!」。そしてブレーンバスターから、スピコリドライバーを狙うが、ヤスは回転エビ固めに切り返してカウント2。
それぞれ飯伏、MIKAMIと交代すると、いよいよ9・27後楽園へ向けて、待ったなし!

まずは飯伏が打撃で先制、2本めでかわされたオーバーヘッドキックをヒットさせると、デュランダルを狙ってきたMIKAMIを空中に投げ上げ、キャッチするとそのままジャーマンスープレックス!すげぇ!
飯伏はさらに両国でのフィニッシュ技、フェニックス・プレックスを狙ってMIKAMIを担ぎ上げるが、MIKAMIは今度こそデュランダルでカット。ミッキーブーメランを決めると、スワントーンボム!両者の意地とプライドがゴツゴツとぶつかり合うような場面だった。

が、この試合の沸点は、この次にやってきた!
MIKAMIに替わった鳥羽が、飯伏と猛烈な打撃戦を開始する。鳥羽のストレートが乱れ飛び、それをアゴで受け身を取った飯伏が、叩きつけるような掌底をお返しする!
やばい!これは鳥肌立った!だから鳥羽さんはすごい!

火を噴くような飯伏の掌底を浴びつつ、続けざまのミドルキックをキャッチした鳥羽は蹴り足をホールドしたままストレートを浴びせてダウンを奪う。カバーに入るとヤスがカットにきたが、高木がそれを捕まえてスピコリドライバー。しかしその隙にコーナーに上がっていたKUDOが高木にダイビング・ダブルニーアタック、そのKUDOがポイズンのニールキックで蹴散らされると、息つく暇もなく高梨のトラースキックがポイズンを襲い、その高梨も、MIKAMIのスワンダイブ式エルボーを食らってしまった。MIKAMIはそのまま高梨を場外に出すとトルニージョ!

だが、ここでMIKAMIがリングを離れたのが、結果としては失敗だったか。
リング内では四度、飯伏vs鳥羽。今回は鳥羽のパンチと飯伏のミドルの撃ち合いになったが、飯伏は鳥羽のパンチをかわすとハーフネルソンスープレックスで叩きつけ、さらにとどめのフェニックス・スプラッシュ!


?○飯伏
(16分0秒、片エビ固め)
鳥羽●
※フェニックス・スプラッシュ


うー、あー、すげぇ試合だった。会場の狭さも当然影響してるんだろうけど、それは逆に言えば、飯伏の心情である
「どこだろうとやることは一緒。それがプロレス」
ということなんだろう。本当に、すごいものを見せてもらった。


試合後は、またちょっと長すぎなくらいのマイク。

高木「ただ王座挑戦するってだけなのに、世代交代とか話をひとくくりにしやがって。俺のパートナーが誰だかわかってんのか?東北の英雄、ザ・グレート・サスケだぞ?」
 突然、頭上を指差す高木社長
高木「今、サスケのメッセージが天から届きました。『何年選手だコラァ!蹴り殺すぞコラァ!次の試合、ノーDQマッチでやろうじゃねぇか!』」

ノーDQ(反則裁定無しの完全決着ルール)って、サスケ&高木組のほうが圧倒的に有利じゃないか。どこまで大人気ないんだか(笑)。
結局ヤスもこれを受諾。でもさぁ、ヤスのマイク、長いんだよね。先輩が挑戦するって言ってるんだから、四の五の言わずに「それでいいです。やりましょう」って、スパッと言えないもんかね?
まあ、「未来を作る」とか「どんな試合でも、相手の土俵に立って勝つ」とか何度も口にした以上は、「大人気ないブラザーズ」相手のノーDQマッチで、誰もが納得する圧倒的な勝利をおさめるしかないよね。

最後は、チャンピオンになってもやっぱりカンペ頼りの飯伏が締める。

飯伏「皆さん、ご来場ありがとうございます。これからも毎月、銀座でプロレスをおこないますので、ぜひ銀…えーと…銀…」
 ん?何が読めないんだ?
飯伏「あ、銀ブラついでにDDTブラしてください」
 『ブラ』が読めなかったのか?!カタカナだぞ!(爆)
飯伏「それでは、いつものやつで締めたいと思います。3、2、1、終わり、終わりです。終わりのあとにバク宙してください。それでは、いくぞー!終わり(バク宙)終わり(バク宙)」

バク宙なんかできねーよ!


というわけで、初開催の銀座大会は終了。
いわゆるエンタメ部分が、今回はテンションで乗り切るとかグダグダなやりとりが前提で組まれてたような印象で(そんな、意識してそうしたわけじゃないんだろうけど)、中盤は結構しんどかった、というのは正直なとこですね。ハコじたいがオールスタンディングなので、その疲労度っていうのもあったんじゃなかろうか。
2chあたりでは難癖も多いけど、個人的には、こういう会場だとわかっていれば、そのつもりで来ればいいだけなんじゃないかな。ただ、途中で書いたけど、緩くてもいいからひな段は欲しい…なんとかなりませんかねぇ?
あとは、スピーカーの音量が大きかったので、マイクを通しての大声はかなり耳に響いてしまってました(苦笑)。

とにかくゴージャスさではちょっと他にないくらいの立地&設備だし、小箱ならではの熱量の上がりかたも気持ちいいし、意外と、ネタより本格派のプロレス興行のほうがハマったりするんじゃないかな?と感じました。面白い会場でしたね。

頑張れ☆伊橋!終わります。おわり。

9・20DDT銀座ベノア「GINZA NOW」観戦記・中編。

  • 5、30分1本勝負

男色ディーノ&○佐藤光留&星誕期
(1分2秒、ワキ固め)
HARASHIMA&大鷲透&松永智充●


◎再試合〜6thスレットマッチ
佐藤光留
(4分37秒、ワキ固め)
松永智充●
※残りはHARASHIMA、大鷲、ディーノ、誕期


ディーノの銀座初入場は、いたって普通。しかも、なぜか正座をしてHARASHIMA組を待つ。赤コーナー組が入ってくるとやはり正座を強要し、マイク。

ディーノ「今日は、これから両国の反省会をします」
大鷲「両国終わってどんくらい経つと思ってるんだ」
ディーノ「(大鷲にビンタした後、猪木風に)バカヤローッ!来年の両国開催は決まっているのよ。すでに、両国大会は始まってるの!」
大鷲「それにしたって、今さらだろう」
ディーノ「(ビンタ、猪木風に)バカヤローッ!両国の翌日は嵐が来ちゃって流れちゃったし、こないだの大阪大会でいきなりやるのもなんだし、今日ここでやるしかないでしょ!」

大鷲の反省点:
俺様の反省というより、DDTとして、ゲストの俺様にアイアンマン責任者とかさせるのはもうやめてほしい

ディーノのコメント:
透ちゃんはよくやってくれたけど、その意見については、もう誰も透ちゃんをゲストとは思ってない

HARASHIMAの反省点:
興行が長かった。自分はメインだったので待ちくたびれた

ディーノのコメント:
あー、あー。メイン自慢ですか!

松永の反省点:
当日は、準備のために朝6時入りで撤収が終わったのは0時になっていた。労働基準法違反じゃないですか?

ディーノのコメント:
労働基準法的にはアウトだけど、アタシたちにとっての両国大会って、そうやってみんなの力で作り上げるものじゃない?たぶん、来年もそんな感じになるわよ

星誕期の反省点:
せっかくのリョーゴク・スモーアリーナだったんだから、元力士の自分は、メインとは言わないまでもセミくらいに出たかった

ディーノのコメント:
DDTが相撲興行なら誕期さんはメインよ。でも、DDTはプロレス団体。両国のメインに出たかったら、来年のために今から積み上げていきなさい

こうして振り返ると、何ひとつとして解消に向けてないな(爆)。そして、最後に佐藤光留とのやりとり。

光留「自分も、6時集合から0時解散まで、力を合わせて両国大会を作り上げました!」
ディーノ「そうね。所属でもなく、パンクラスの人間なのにひかるんはよくやってくれたわ」
光留「ただ、帰りにギャラの封筒を開けてみたら…新木場でもらうのと同じ額でした…」

松井さん慌てる。ぶっちゃけたなー!(笑)
ディーノは光留に「これからDDT内の話をするから」と耳を塞がせ、衝撃発言への対応策を(リング上で)練り始める。

「みんな、両国では多少ギャラに色がついてたはず」「自分はメインだったから」「アイアンマン戦の慰謝料的なものが」
「ひかるんはパンクラスだし、総合のギャラって高いから、そもそも新木場でもいい額貰ってるんじゃ?」「それだ!そういうことか!」
「じゃあさ、普段から幾らぐらい貰ってると思う?」「2、3くらい」「片手…5ぐらいは」「スモーの頃は月100万もらってました」「透ちゃんは…聞かないほうがいいみたいね」
「そういや『交通費込みで』とかよく言うけど、名古屋の塩ちゃんなんか込みで1万だって。何が『込み』なんだ」
「いいか、俺様はリアルに行くぞ。交通費込みで1.5だ」

あまりの生々しいやりとりに松井レフェリーの表情が凍るなか、実際のところをディーノが光留に聞くと、「え、ええーっ?!」と驚愕。伝言ゲーム式に順に伝えられると、最後に聞いた誕期さんが
「エーッ?!交通費込ミデ、5センエーン?!」
と暴露してしまう。

「朝6時から集合して…」「5千円ーっ?!」

「夜中の12時まで撤収して…」「5千円ーっ?!」

「DDT所属じゃないのに…」「5千円ーっ?!」

パンクラスmissionなのに…」「5千円ーっ?!」

打開策として、たった5千円でがんばってくれている光留に報いるためには「接待プロレス」をするしかないと結論。というわけでゴング。

先発はディーノvs大鷲だったが、大鷲のチョップでディーノはいきなりダウン。
「アタシじゃかなわないー!」
光留に替わると、場内はもちろん大「光留」コール。チョップ一発で大鷲を悶絶させ、ミドルキックを受けたHARASHIMAはアバラをやられる。最後の松永を脇固めにとらえると、松永は光速タップ!


佐藤光留
(1分2秒、ワキ固め)
松永智充●


光留「待てーいっ!」
バレバレの接待に怒り心頭の光留は、勢い余って「5000円のうち半分はパンクラスに吸い上げられるから、俺の取り分は2500円なんだ!」と更にいらない暴露。

光留「俺が欲しいのは、こんな嘘の優しさじゃない!ギャラだ!」
ディーノ「金、金、金。それがパンクラスのやり方か!この銭ゲバが!」
光留「パンクラスへの悪口は許す。だが、俺を銭ゲバ呼ばわりするのは許さん!」
ディーノ「わかったわよ。だったら、アタシたち6人…(松井レフェリーを見ながら)7人のギャラを合わせて、勝った人間が総取りってことにしましょう!」

松井レフェリーのギャラまで勝手に賭けられて、総取り6WAYに。

銭ゲバ光留は他の5人から集中攻撃を受けるが、ディーノのディープキスが次々と誤爆。その間に数珠つなぎ首4の字固めが完成していたが、ディーノはそれに気づくと連続ナイトメア。最後は光留の顔面に着座。
猛威をふるうディーノを止めたのはディザスターボックスの二人だった。連続串刺し攻撃からダブルのガットショット、大鷲の延髄蹴り→HARASHIMAのビッグブーツ→大鷲のチョークスラムHARASHIMAのスワンダイブ・ボディプレス!連携はやっぱり気持ちいいねぇ!
さらに誕期さんが松永を捕獲して暴れ回るが、光留が背後からスリーパー…そこにディーノのディープキス再び!そしてファイト一発から男色ドライバーを狙うところ、松永のカットによりディーノはHARASHIMAとキス。何故かそのHARASHIMAの脚を大鷲が押さえていた…。
肝心の勝敗は、光留が松永を再度脇固めにとらえて、7人ぶんのギャラ(くどいようだが松井レフェリーのものも含む)の総取りに成功した。

光留「7人ぶんのギャラ、ごっちゃんです。今日の帰り、釣具屋に直行するよ。釣りって金かかるからな。でもそんなことはいい。俺がほしいのはギャラだけじゃない。ディーノ、お前が持ってるベルトも欲しいんだ!」
観客「(9冠のうち)どれー?」
光留「ぁぁ、そうか…。……。とりあえず、そのベルト!今持っている、エクストリーム級のベルトに挑戦させろ!俺はそのベルトを獲って、来年の佐藤光留10周年興行、あるのかどうかわからないけど、エクストリームのベルトをかけてロシア人とかと総合の試合やってやるよ!」

おおー、これ、前も言ってたなぁ。個人的にはぜひ見たいぞ。

光留「松永!お前噛みつかないのか!今しかないぞ!」
松永「フハハン!」
ディーノ「やれんのかお前らオイ!やれんのか!やるんだったらお前ら実力で(以下意味不明)」

このやりとりを、みんながうんざりするまで繰り返してシメ。
グダグダ劇のグダグダなところこそを楽しむ、というのは嫌いじゃないけど、さすがにクドかったなぁ(苦笑)。

新藤リングアナ「只今の試合の一部、あるいは全部は、フィクションです!」


後編へ続く!